ウェブアクセシビリティは、すべての人が平等にウェブコンテンツにアクセスできるようにするための取り組みです。特に、障害を持つ方々にとって、ウェブサイトがアクセシブルであることは非常に重要です。多くの国々で、ウェブアクセシビリティが法的に義務化されており、これによりインターネットがより包括的なものとなっています。本記事では、ウェブアクセシビリティが義務化されている代表的な国々を紹介します。
1. アメリカ合衆国
ADA(障害を持つアメリカ人法)
アメリカでは、1990年に制定された**障害を持つアメリカ人法(ADA)**が、ウェブアクセシビリティに関する最も重要な法律の一つです。ADAは、障害を持つ人々が公共施設やサービスに平等にアクセスできるようにするための法律であり、これにはウェブサイトも含まれます。企業や公共機関のウェブサイトは、ADAに準拠していない場合、訴訟の対象となることがあります。
リハビリテーション法508条
さらに、アメリカではリハビリテーション法508条もウェブアクセシビリティにおいて重要です。この法律は、連邦政府のウェブサイトが障害を持つ人々にもアクセス可能であることを義務付けています。これにより、政府のオンラインサービスや情報が平等に提供されることが保証されています。
2. カナダ
ACA(アクセシブル・カナダ法)
カナダでは、2019年に**アクセシブル・カナダ法(ACA)**が施行され、ウェブアクセシビリティが法的に義務化されました。この法律は、連邦政府のウェブサイトやサービスが障害を持つ人々にも利用可能であることを求めています。カナダ政府は、2025年までに完全にアクセシブルな国を目指しており、これにより公共機関や一部の企業は、ウェブサイトを障害者に対応させる必要があります。
3. 欧州連合(EU)
ウェブアクセシビリティ指令
欧州連合(EU)では、2016年にウェブアクセシビリティ指令が採択されました。この指令は、EU加盟国の公共機関が運営するウェブサイトやモバイルアプリが、障害を持つ人々に対してもアクセス可能であることを求めています。加盟国は、国内法を整備し、WCAG 2.1(ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン)に基づくアクセシビリティ基準を遵守することが求められています。
4. イギリス
平等法2010
イギリスでは、2010年に施行された**平等法(Equality Act 2010)**に基づき、ウェブアクセシビリティが義務化されています。この法律は、障害を持つ人々に対する差別を禁止しており、オンラインサービスにおいても平等にアクセスできることを保障しています。これにより、公共機関や民間企業のウェブサイトは、アクセシブルなデザインを採用することが法的に求められています。
5. オーストラリア
障害者差別禁止法
オーストラリアでは、1992年に制定された**障害者差別禁止法(Disability Discrimination Act, DDA)**により、ウェブアクセシビリティが法的に義務化されています。この法律は、障害を持つ人々がウェブサイトにアクセスできないことが差別とみなされる可能性があることを定めています。オーストラリアの公共機関や一部の企業は、WCAG 2.0に基づいてウェブサイトを設計する必要があります。
6. 韓国
障害者差別禁止法(2008年)
韓国では、2008年に施行された障害者差別禁止法に基づき、ウェブアクセシビリティが法的に義務化されています。この法律は、公共機関および民間企業に対して、障害を持つ人々に対するウェブサイトやモバイルアプリのアクセシビリティを提供することを義務づけています。さらに、韓国独自の**「Korean Web Content Accessibility Guidelines(KWCAG)2.1」**が制定されており、これによりウェブコンテンツのバリアフリー化が進められています。韓国のガイドラインは、WCAG 2.0に基づいており、特にレベルAの成功基準に準拠しています:contentReference[oaicite:0]{index=0}:contentReference[oaicite:1]{index=1}:contentReference[oaicite:2]{index=2}。
まとめ
ウェブアクセシビリティは、世界中で法的に義務化される動きが加速しており、特に公共機関や政府関連のウェブサイトは、障害を持つ人々に対しても平等なアクセスを提供することが求められています。アメリカ、カナダ、欧州連合、イギリス、オーストラリア、韓国などの国々では、ウェブサイト運営者がアクセシビリティ基準を満たすことが法律で定められており、これによりインターネットはより包括的でアクセスしやすいものとなっています。
一方で、日本ではウェブアクセシビリティの義務化はされていませんが、JIS規格をもとにしたガイドラインが広く推奨されています。今後も、ウェブアクセシビリティはますます重要なテーマとなり、多くの国々で義務化が進むことが期待されています。
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