JIS X 8341-3は、日本におけるWebアクセシビリティの標準規格であり、あらゆるユーザーが公平にウェブコンテンツにアクセスできることを目指しています。この規格の中で重要な要素のひとつが、「予測可能で一貫した識別性」です。この要素は、Webサイト内の要素やデザインが予測しやすく、変わらずに識別しやすいものであることを求めています。本記事では、この「予測可能で一貫した識別性」の意味とその実装ポイントについて解説します。
「予測可能で一貫した識別性」とは?
「予測可能で一貫した識別性」とは、サイト内で同じ役割や機能を持つ要素が、どのページでも同じ外観や名称で表示されることを意味します。これにより、ユーザーがウェブサイトの各ページで一貫した体験を得られるため、混乱を避けながら目的の情報にたどり着きやすくなります。
具体的な例
- 一貫したボタンデザイン:例えば「送信」ボタンは、全ページで同じ色や形で表示されるべきです。
- アイコンの統一:メニューアイコンや設定アイコンは、全ページで一貫したデザインと配置にすることで、ユーザーがすぐに役割を理解できます。
- リンクテキストの統一:「詳細はこちら」や「さらに読む」といったリンクテキストも、同じ内容へのリンクであれば統一された表現を用います。
実装時に考慮すべきポイント
1. 一貫したスタイルの使用
ページ間でデザインが統一されていることが重要です。たとえば、ナビゲーションバーやフッターの色、フォント、レイアウトを統一し、ユーザーがどのページでも同じ役割を理解できるようにしましょう。
2. 機能の識別を明確にする
たとえば、「検索」や「カート」など、特定の機能に使用するアイコンやボタンは、サイト全体で同じデザインを維持し、ユーザーが役割を簡単に識別できるようにします。
3. 一貫したリンクテキストの表現
リンクテキストは、そのリンクがどこに誘導するかを明確にするために重要です。同じリンク先であれば、全ページで同じ表現のリンクテキストを使うようにします。たとえば、ブログへのリンクには「ブログを見る」など、統一されたテキストを使用します。
予測可能で一貫した識別性がもたらすメリット
ユーザー体験の向上
同じボタンやリンクを何度も異なる見た目で使用すると、ユーザーは混乱する可能性があります。一貫性を持たせることで、直感的にナビゲーションができ、スムーズなユーザー体験が実現します。
アクセシビリティの向上
特に視覚障害のあるユーザーにとって、スクリーンリーダーを通して一貫した識別がされていることで、ページの内容や構造がわかりやすくなります。
SEO効果
同じ内容のリンクが統一されたリンクテキストで表現されていることは、検索エンジンにとっても理解しやすく、結果としてSEOにもプラスの影響を与えることが期待できます。
まとめ
「予測可能で一貫した識別性」は、ユーザーがウェブサイトをスムーズに利用できるようにするための重要な要素です。一貫したデザインやリンクテキストの使用、機能の明確化を通して、ウェブサイト全体のユーザー体験を向上させることができます。JIS X 8341-3に準拠することで、全てのユーザーに配慮したアクセシブルなウェブサイトを実現しましょう。
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