ウェブアクセシビリティの「知覚可能」の原則は、ユーザーが情報を視覚や聴覚で理解しやすい形で提供することを求めています。視覚障害や聴覚障害を持つ方でも、正確かつ快適に情報へアクセスできるよう、コンテンツを効果的に表示する方法について、この原則は大変重要です。本記事では、「知覚可能」の原則が意味する内容と、その実現のための具体的な対応方法について解説します。
「知覚可能」の原則とは?
「知覚可能」とは、ウェブコンテンツの情報やインターフェース要素を、すべてのユーザーが知覚しやすいように提供することを指します。この原則は、次の3つのポイントを基準としています:
- テキストと非テキストのコンテンツを区別できること
- 聴覚情報と視覚情報を補完する代替手段の提供
- ユーザーが情報の視認性や聴覚的な認識を自分で調整できるようにする
知覚可能を実現するための具体的な方法
1. 画像やグラフィックに代替テキストを提供する
視覚障害のあるユーザーがスクリーンリーダーで画像の内容を理解できるように、すべての画像には適切な**代替テキスト(alt属性)**を設定しましょう。たとえば、商品の画像には「赤いシャツ、前面にはロゴ付き」のように、画像の意味を伝える簡潔な説明を加えます。
<img src="red-shirt.jpg" alt="赤いシャツ、前面にはロゴ付き">
2. 動画や音声コンテンツに字幕やテキストの代替を提供する
音声や動画のコンテンツには、聴覚障害者が情報を理解できるよう**字幕やトランスクリプト(文字起こし)**を提供します。たとえば、ビデオに字幕を埋め込んだり、別途トランスクリプトファイルへのリンクを掲載する方法があります。
<video controls>
<source src="video.mp4" type="video/mp4">
<track src="subtitles.vtt" kind="subtitles" srclang="ja" label="日本語字幕">
</video>
3. 色だけに頼らない情報提供
視覚に頼ることができないユーザーも情報を正確に理解できるよう、色だけで情報を区別することは避けましょう。特にエラー表示や強調表示では、色に加えてアイコンやテキストも活用することが効果的です。
例:エラーメッセージには赤い色の他に、「エラー」と書かれたアイコンを追加することで、視覚的な手助けが不要な方も状況を理解しやすくなります。
<p class="error">
<span aria-hidden="true">⚠️</span> <span>入力内容に誤りがあります</span>
</p>
4. コントラスト比を確保する
テキストの色と背景色のコントラスト比を4.5:1以上に保ち、視認性を高めましょう。特に、明るい背景に明るい文字、暗い背景に暗い文字は避け、読みやすさを考慮します。適切なコントラスト比を確認するために、コントラストチェックツールを使用することも推奨されます。
知覚可能を高めるための追加のポイント
- フォントサイズを柔軟に変更できるようにする:ユーザーがテキストのサイズを調整できる機能を提供し、視覚に制約のある方でも読みやすくします。
- 重要な情報はテキストで提供する:画像や動画で説明する内容でも、重要な情報はテキストでの説明も含めて補足します。
まとめ
「知覚可能」の原則を取り入れることで、視覚や聴覚に障害のある方も含めたすべてのユーザーにとって、アクセスしやすいウェブコンテンツを提供できます。代替テキスト、字幕、コントラスト調整といったシンプルな工夫により、アクセシビリティを大幅に向上させることが可能です。
ウェブコンテンツを制作する際には、誰もが平等に利用できるように、知覚可能なデザインを心がけましょう。
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