yellow and and blue colored pencils
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WCAG 2.2 ガイドライン「1.4.3 コントラスト(最小)」Level AA について

はじめに

WCAG 2.2の「1.4.3 コントラスト(最小)」は、テキストとその背景とのコントラスト比が4.5:1以上であることを求めています。この基準は、視覚的な制約を持つユーザーや高齢者がウェブコンテンツを読みやすくするために重要です。

この記事では、HTMLやCSS、JavaScriptを学び始めた方に向けて、コントラスト比の意味と基準を満たす方法を具体的に解説します。


1. コントラスト比とは?

コントラスト比は、テキスト(または画像内のテキスト)と背景色の明るさの差を数値で表したものです。値が大きいほど、色の違いがはっきりしており、読みやすくなります。

  • 最小基準: 通常のテキストでは4.5:1以上。
  • 例外:
    • 大きなテキスト(18ポイント以上、または14ポイント以上で太字)では3:1以上。
    • 装飾的な文字や非表示の要素には適用されません。

2. コントラスト比を満たす方法

a. 色の選択を慎重に行う

テキストと背景の色を慎重に選ぶことで、視認性を確保します。

不適切な例

<p style="color: lightgray; background-color: white;">視認性の低いテキスト</p>
  • 明るい灰色の文字と白い背景のコントラスト比は不十分です。

改善例

<p style="color: black; background-color: white;">視認性の高いテキスト</p>
  • 黒い文字と白い背景は、コントラスト比が十分に高く、基準を満たします。

b. CSSを使ったコントラスト管理

テキストと背景をカスタマイズする場合

body {
  color: #000; /* 黒 */
  background-color: #fff; /* 白 */
}

.high-contrast {
  color: #ffffff; /* 白 */
  background-color: #000000; /* 黒 */
}
  • デフォルトのコントラストを適切に設定し、必要に応じて高コントラストテーマを提供します。

c. コントラスト比を計算するツールを使用

手動で色を選ぶ際、オンラインツールやブラウザ拡張機能を活用してコントラスト比を確認します。

推奨ツール

  • WebAIM Contrast Checker
  • ブラウザの開発者ツール(Chromeのアクセシビリティチェック機能など)

d. 背景画像を使用する場合の注意点

背景画像を使う場合、コントラストが十分でないと読みづらくなります。

不適切な例

<div style="background-image: url('background.jpg'); color: white;">
  背景画像上の白いテキスト
</div>

改善例

背景画像の上に半透明の色を重ねることで、コントラストを確保します。

<div style="background-image: url('background.jpg'); background-color: rgba(0, 0, 0, 0.5); color: white;">
  背景画像上の読みやすいテキスト
</div>

3. コントラスト基準に適合しない場合の失敗例

a. 前景色のみ、または背景色のみを指定

失敗例

<p style="color: blue;">テキスト</p>
  • 背景色がブラウザのデフォルト(白)に依存しているため、適切なコントラストが保証されません。

改善策

<p style="color: blue; background-color: white;">テキスト</p>

b. コントラスト不足のリンクテキスト

失敗例

<a href="#" style="color: lightblue;">リンク</a>
  • 明るい青色のリンクは、白い背景に対してコントラストが不足しています。

改善策

<a href="#" style="color: blue;">リンク</a>
  • コントラスト比を上げ、視認性を改善します。

4. コントラスト比の測定と改善プロセス

a. 測定手順

  1. 色のRGB値または16進数コードを取得します。
  2. コントラスト計算ツールに入力し、比率を確認します。
  3. 必要に応じて、色を調整して基準を満たします。

b. 改善のステップ

  1. テキストと背景色の組み合わせを変更
    コントラストが基準を下回る場合、背景色または文字色を変更します。
  2. 代替手段の提供
    高コントラストモードやテーマ切り替え機能を実装します。

5. アクセシビリティのメリット

a. 誰でも読みやすいコンテンツ

視覚障害や加齢による視力低下を持つユーザーが、簡単にコンテンツを読めるようになります。

b. モバイル環境での視認性向上

小さい画面でも読みやすく、快適なユーザー体験を提供できます。


まとめ

WCAG 2.2の「1.4.3 コントラスト(最小)」は、テキストと背景のコントラスト比が4.5:1以上であることを求めています。

実装ポイント

  1. 色の選択を慎重に行い、コントラスト比を確認する
  2. 背景画像を使用する場合は、追加の処理で視認性を確保する
  3. コントラスト測定ツールを活用して基準を満たしているか確認する

これらを実践することで、すべてのユーザーに優しいウェブコンテンツを提供できます!

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投稿者 greeden

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