【授業レポート】システム開発入門 第3週目 〜もし〜なら? 条件分岐で“考える”プログラム〜
プログラミング入門も3週目に入りました。今週のテーマは「条件分岐(if文)」。先週までに覚えた変数と計算に加えて、今回は**“状況によって動作を変える”**という、より実用的な技術に踏み込みました。
■ 先生の導入:「コンピュータに判断させよう」
田中先生:「プログラムがただの計算機から“賢い仕組み”に変わるのが、まさにこの条件分岐です。」
黒板に書かれた例はとてもシンプルでした。
score = 85
if score >= 80:
print("合格")
田中先生:「このコードは、“もしスコアが80点以上なら合格と表示する”という意味です。」
生徒たちの表情が、少しずつ「ただの命令文」から「考える仕組み」へと変化を感じ始めた瞬間でした。
■ 実習①:シンプルなif文を書いてみよう!
最初の演習では、変数に値を入れて、それに応じて「合格」「不合格」を表示するプログラムを作成しました。
score = 65
if score >= 70:
print("合格")
else:
print("不合格")
生徒A:「おお、テストみたい!」
生徒B:「点数変えてみたら表示が変わった!面白い!」
■ 実習②:複数の条件を分けてみよう!
次は elif
(それ以外の条件)を使った、成績評価プログラムの作成に挑戦。
score = 92
if score >= 90:
print("Sランク")
elif score >= 70:
print("Aランク")
elif score >= 50:
print("Bランク")
else:
print("Cランク")
生徒C:「ゲームのランク評価みたいで楽しい!」
生徒D:「elif
って“もしそれ以外なら”って意味? 英語苦手だけど覚えやすいかも」
■ 黙々タイム:実生活にある“もし〜なら”を探せ!
後半は、生活の中にある「判断」の例をプログラムに落とし込む課題に取り組みました。
💡 課題例:
- 天気が「晴れ」なら「洗濯する」、それ以外は「部屋干し」
- 体温が37.5℃以上なら「出席停止」、それ以下なら「出席可能」
- 年齢が20歳以上なら「お酒OK」、未満なら「NG」
生徒E:「先生、うちのお母さんのルールをプログラムにしてみました(笑)」
田中先生:「それ、めっちゃ現実的でいいね!」
■ 先生のひとこと
「条件分岐ができるようになると、プログラムが一気に“自分らしい考え”を持ったように感じられます。これからどんどん面白くなるよ。」
■ 来週の予告:くり返しの世界へ
次回は「くり返し(ループ)」に入ります。毎日同じ作業を繰り返すのが得意なコンピュータに、どのように命令を出すかを学んでいきます。お楽しみに!
ひとつひとつ“考える力”を身につけていく高校1年生たち。自分だけのロジックを形にする喜びが、少しずつ芽生えてきています。