【授業レポート】システム開発入門 第4週目 〜“くり返し”はコンピュータの得意技〜
システム開発の授業も4週目に突入。今回のテーマは「くり返し(ループ処理)」。毎日コツコツ同じことを繰り返すのが得意なコンピュータに、“何回・どうやって繰り返すか”を命令する方法を学びました。
■ 今日の導入:「人間は飽きるけど、コンピュータは飽きない」
田中先生:「例えば『1から10まで数えて』って言われたら、10秒くらいでできるよね。でもそれを100回やれって言われたらどう?」
生徒A:「いや、無理っす。途中で飽きます(笑)」
生徒B:「コンピュータなら余裕かも」
先生は続けます。
田中先生:「そう。繰り返しの処理は、まさにコンピュータの得意技。今日はその命令のしかたを学びましょう。」
■ 実習①:for
文で数を数えよう!
まずは「1〜5までの数字を表示する」シンプルな繰り返しからスタート。
for i in range(1, 6):
print(i)
田中先生:「この range(1, 6)
は、“1から5まで”という意味です。Pythonでは、6は含まれないから注意してね。」
生徒C:「へえ、i
って名前だけど、なんでもいいんですか?」
田中先生:「もちろん。i
は慣例だけど、自分で分かりやすい名前にしてもOKです。」
■ 実習②:while
文で条件を使った繰り返し
次は「〜の間くり返す」while
文に挑戦。
x = 1
while x <= 5:
print(x)
x += 1
田中先生:「ここでは、“xが5以下の間くり返す”という意味になります。」
生徒D:「これ、条件満たさなかったら一回も動かないってこと?」
田中先生:「その通り!そこがfor
との違いだね。」
■ 黙々タイム:オリジナルループを作ろう!
今回のミニ課題は「好きな繰り返し処理を自由に作る」チャレンジ。生徒たちはそれぞれアイデアを出し、ユニークなループを作っていました。
💡 生徒の発想例
- 「九九の表」を表示するプログラム
- 「3の倍数のときだけ ‘Fizz’ と表示」
- 「10秒のカウントダウン」
生徒E:「なんか、ゲームの中身っぽいの作ってる感じしてきた」
生徒F:「くり返しって、工夫すると面白いことできそう!」
■ 先生のひとこと
「ループを使えるようになると、“自動化”の第一歩です。人間が何度も同じ作業をする代わりに、プログラムがやってくれる。そこにシステム開発の本質があります。」
■ 来週の予告:リスト(配列)に触れてみよう!
次回は、複数のデータをまとめて扱う“リスト(配列)”に進みます。生徒名一覧、テストの点数、買い物リスト…身近なデータをどう扱うのか、楽しみにしていてください!
少しずつ“道具”が増えてきた1年生たち。次は、その道具を使って“データを動かす”フェーズに入っていきます。