【授業レポート】システム開発入門 第6週目 〜関数で“自分だけの命令”を作ろう!〜
プログラミング基礎の第6週目、今週のテーマは「関数(function)」。これまで学んできた“変数・条件分岐・繰り返し・リスト”を、ひとまとめに整理する方法として、関数の書き方と使い方を学びました。
■ 今日の導入:「関数=自分だけの命令を作ること」
田中先生:「これまで書いたコード、同じ処理を何回も書いてませんか?それ、関数にすればスッキリしますよ。」
ホワイトボードには以下の例が。
def say_hello():
print("こんにちは!")
say_hello()
say_hello()
田中先生:「これは“say_hello”という名前の関数を作って、呼び出したら“こんにちは”を表示する命令です。何回でも使えます。」
生徒A:「え、自分で命令を作れるの?」
生徒B:「めっちゃ便利じゃん!」
■ 実習①:基本の関数を作ってみよう!
最初の演習は、「自分の好きなメッセージを表示する関数」を作ること。
def greet():
print("ようこそ、プログラミングの世界へ!")
greet()
生徒C:「呼び出すときは、名前に ()
をつけるんですね」
田中先生:「その通り!“実行するよ”というサインになります」
■ 実習②:引数つき関数に挑戦!
次は「関数に情報を渡す方法(引数)」を学びます。
def greet(name):
print(name + "さん、こんにちは!")
greet("山田")
greet("鈴木")
田中先生:「このname
が“渡されたデータ”を受け取る箱になります」
生徒D:「関数に話しかける感じだ!」
生徒E:「ゲームのセリフっぽくできそう」
■ 黙々タイム:自分だけの関数を作ろう!
課題は「自分でオリジナル関数を作って、それを2回以上使うこと」。生徒たちは、これまで学んできた内容を組み合わせて、関数を自由に作り始めました。
💡 生徒のアイデア例
- 名前と挨拶を組み合わせる関数
- 計算をして結果を返す関数(合計点数を出す、など)
- 好きなキャラクターのセリフを表示する関数
生徒F:「同じ処理を3回も書かなくていいの、マジで楽」
田中先生:「これが“再利用性”ってやつだね!」
■ 先生のひとこと
「関数は“道具箱の中の道具”を作るようなもの。一度作れば、何度でも呼び出せる。プログラムをきれいに、分かりやすくする大事な考え方です。」
■ 来週の予告:関数を“呼び出し合う”ミニプロジェクトへ!
次回は、いくつかの関数を組み合わせて、簡単な対話型アプリや診断ツールを作るミニプロジェクトに挑戦します!“部品を組み立てて動かす”実感を得られる一週間です。
1ステップずつ“つくる力”を育ててきた1年生たち。コードに「意味」と「構造」が生まれはじめ、いよいよ“作品づくり”の世界に入っていきます。