【授業レポート】システム開発入門 第7週目 〜関数を組み合わせて、ミニアプリを作ろう!〜
7週目の授業では、これまでに学習してきた「変数」「条件分岐」「繰り返し」「リスト」「関数」を総動員して、**簡単なミニアプリ(診断ツールや対話プログラム)**を作るプロジェクトに取り組みました。
■ 先生の導入:「関数は“部品”。今日はそれを組み立てて作品を作ろう」
田中先生:「プログラムを“書く”授業から、“作る”授業に変わるのが今日。自分の頭の中にあるアイデアを形にしてみましょう。」
ホワイトボードには3つのテーマが提示されました。
💡 テーマ例:
- 名前を入力すると今日の運勢を表示する「簡易おみくじ」
- 質問に答えて性格タイプを診断する「性格診断」
- 好きな数字に応じてメッセージを返す「数字占い」
生徒A:「え、作っていいの?自分の好きなやつ!」
田中先生:「そう。今日は“正解”より、“発想”が大事です!」
■ 実習:関数を分担して組み立てる
生徒たちは、作りたいプログラムの内容を紙に書き出し、処理を「関数ごと」に分けて整理。そのあと、個別に関数を作り、最後に全体をつなげていきました。
例:おみくじアプリの一部
import random
def get_name():
name = input("あなたの名前を入力してください:")
return name
def draw_fortune():
fortunes = ["大吉", "中吉", "小吉", "凶"]
return random.choice(fortunes)
def show_result(name, result):
print(name + "さんの運勢は…「" + result + "」です!")
# 実行部
name = get_name()
fortune = draw_fortune()
show_result(name, fortune)
生徒B:「うわ、ちゃんと名前に合わせて運勢が出た!」
生徒C:「しかも毎回ちょっと変わるのが楽しい!」
■ 黙々タイム:個人またはペアで開発に集中
この時間、生徒たちは黙々とキーボードを打ち、時折お互いに相談しながらコードを組み立てていました。
- 条件分岐でタイプ診断の結果を表示
- 複数の質問をループで処理
- 回答に応じて評価点数を計算
など、実に多彩なミニアプリが誕生しました。
生徒D:「関数がないと、たぶんごちゃごちゃになってた」
生徒E:「1週目からやってきた内容が、ぜんぶ繋がってきた感じがする」
■ 先生のひとこと
「関数や条件分岐を組み合わせて“作品”を作ることは、システム開発の原点です。今日のコードはまだ短くても、考え方は本物です。自分の“アイデア”をプログラムにできたことが、何よりの収穫です。」
■ 来週の予告:作品発表会!プレゼン+コード解説
次回は、今回作ったミニアプリを発表し、**「どんな工夫をしたか」「どんな処理があるか」**をクラス内で共有します。友だちのコードを見ることで、また新たな気づきがあることでしょう!
“書くだけ”から“作る”へ。そして“伝える”へ。1年生たちの学びは、次のフェーズへと進みます。