【授業レポート】システム開発入門 第8週目 〜“つくる”から“伝える”へ。ミニアプリ発表会〜
今週は、ついにミニアプリの発表会が行われました。生徒たちは先週作成したプログラムをクラスメイトに紹介し、工夫したポイントや処理の仕組みをプレゼン形式で共有しました。
■ 先生の導入:「コードは“読む人”がいてこそ価値がある」
田中先生:「開発の世界では、“書ける”だけじゃなく、“説明できる”こともとても大切です。今日の発表会はその第一歩です。」
先生は「見る・聞く・質問する」ことも学びの一部だと説明し、発表する側も聞く側も、互いに“リスペクトを持って”関わることを呼びかけました。
■ 発表タイム①:「おみくじアプリ」チーム
発表者:「このアプリでは、名前を入力するとランダムに運勢が出るようにしました。random.choice()
という関数を使っています。」
import random
def draw_fortune():
fortunes = ["大吉", "中吉", "小吉", "凶"]
return random.choice(fortunes)
コメント:
生徒A:「結果が変わるのが面白い!」
生徒B:「random
の使い方、勉強になった」
■ 発表タイム②:「性格診断アプリ」チーム
発表者:「3つの質問に答えてもらい、その合計点数で診断結果を出しています。関数と条件分岐を組み合わせました。」
def get_result(score):
if score >= 8:
return "リーダータイプ"
elif score >= 5:
return "協調タイプ"
else:
return "ひとりじっくりタイプ"
コメント:
生徒C:「質問ごとに点数をつけるのが面白い」
生徒D:「工夫されてて、ちょっと本格的だった!」
■ 発表タイム③:「おすすめ食べ物診断」チーム
発表者:「好きな色を聞いて、その色に応じておすすめの食べ物を表示するプログラムです。リストを使いました。」
def suggest_food(color):
if color == "赤":
return "唐揚げ"
elif color == "青":
return "寿司"
else:
return "カレー"
コメント:
生徒E:「なんかスマホアプリでありそう!」
田中先生:「配色とデータの組み合わせ、上手だね」
■ ふり返り:聞く側の成長も
発表の後にはふり返りの時間が設けられ、クラス全体で感想を共有しました。
生徒F:「自分では思いつかないコードがあって参考になった」
生徒G:「説明するって、思ってたより難しい。でも伝わった時は気持ちいい!」
■ 先生のひとこと
「発表することで“自分の理解”が深まります。そして、人のコードを見ることで、新しい考え方にも出会えます。今回の発表会は、技術と表現、両方の力を育てる時間でした。」
■ 来週の予告:コードを“分けて整理する”ファイル構成とモジュール入門
次週は、プログラムが長くなってきたときに役立つ「コードの整理術(モジュール・ファイル分割)」に挑戦します。プロっぽい作り方の第一歩です!
“書ける”から“作れる”へ、そして“伝えられる”へ。1年生たちのプログラミング力が、またひとつ階段を上りました。