【授業レポート】システム開発入門 第9週目 〜プログラムを“整理整頓”してみよう〜
今週の授業では、プログラムが長くなってきた今だからこそ学びたい、「コードの整理方法」がテーマでした。具体的には、ファイルの分割・モジュール化について学び、プログラムを見やすく、再利用しやすくする方法に触れました。
■ 今日の導入:「1ファイルに全部書くのは、もう卒業!」
田中先生:「みんな、先週の発表でコードがちょっと長くなってきたと感じませんでしたか?今日はその“ごちゃごちゃ”をスッキリ整理する方法を紹介します。」
先生は、「キッチンに全部の道具を一つの箱に入れていたら料理しづらいでしょ?」という例えで、プログラムも整理整頓が大切だと説明。
■ 実習①:関数を別ファイルに分けて使ってみよう
まずは、自作した関数を別のファイルに保存し、import
して使う体験。
ファイル1:greeting.py
def say_hello(name):
print(name + "さん、こんにちは!")
ファイル2:main.py
import greeting
greeting.say_hello("山田")
田中先生:「このように、greeting.py
は“モジュール”として使われています。必要な部品だけ呼び出すことで、main.pyがすっきりします。」
生徒A:「うわ、こんな分け方できるんだ!」
生徒B:「なんかプロっぽい!」
■ 実習②:自分のアプリをファイルで整理しよう
次は、先週作ったミニアプリを分割して、処理・入力・表示をそれぞれ別のファイルに分けてみる演習です。
例:3ファイル構成
logic.py
→ 計算や診断ロジックui.py
→ 画面表示やメッセージmain.py
→ 実行・制御部分
生徒C:「分けるとコードが読みやすくなるし、ミスも減った気がする」
田中先生:「あとから直したいときも、必要な場所だけ見ればいいので効率的です」
■ 黙々タイム:ファイル分割にチャレンジ!
課題は「自分のプログラムを3つ以上のファイルに整理し、正しく動かすこと」。慣れないimport
文に苦戦しつつも、クラス内は真剣な空気に包まれました。
生徒D:「最初はエラーだらけだったけど、動いた時めっちゃ気持ちいい」
生徒E:「“まとめる力”ってこういうことかも」
■ 先生のひとこと
「モジュール化は“人と一緒に作る”ための準備でもあります。今後チームで開発するとき、こうした分け方ができているかどうかがとても大切になります。」
■ 来週の予告:コードレビューと改善の練習!
次週は「他の人のコードを読んでフィードバックする」という、実際の現場でも使われるコードレビューの練習に挑戦します。「伝わるコード」とは何かを、仲間とともに考えていきます!
整理整頓は、プログラミングの基本であり奥義。書けるようになってきた今だからこそ、“きれいに整える力”を身につける大切な一歩となりました。