four people using laptop computers and smartphone
Photo by Canva Studio on Pexels.com

【授業レポート】システム開発入門 第10週目 〜人のコードを読む力・伝える力〜

10週目の授業では、「コードレビュー」に挑戦しました。コードレビューとは、他の人が書いたプログラムを読んで、気づいたことを伝え合う作業。プロの現場では日常的に行われている、“チーム開発の基本” です。


■ 先生の導入:「コードレビューは“やさしいツッコミ”」

田中先生:「レビューの目的は、“ダメ出し”ではなく“より良くするための気づき”を伝えることです。」

  • 誤字脱字やバグの発見
  • もっとわかりやすくできる書き方
  • 関数名・変数名に意味があるか
  • 説明コメントが足りているか

など、技術だけでなく相手への配慮・伝え方の工夫も問われる内容です。


■ 実習①:コードを読む練習

まずは先生が用意した、簡単なPythonコードを読んで、以下の点を確認するワークを行いました。

チェックポイント:

  • このコードは何をするものか?
  • わかりにくいところはどこか?
  • 改善できそうな箇所はあるか?

例:シンプルなおみくじコード

import random

def omikuji():
    result = random.choice(["大吉", "中吉", "吉", "凶"])
    print("結果は:" + result)

omikuji()

生徒A:「関数名はいいけど、結果の表示をもう少し説明的にした方がいいかも」
生徒B:「ランダムの中身をリストに分けてもいいかも」

田中先生:「“理由を伝えるレビュー”が大事。意見の背景に“なぜ”があると、相手にも伝わりやすくなりますよ。」


■ 実習②:ペアでお互いのコードをレビューし合おう

次に、生徒はペアになって先週作ったミニアプリのコードを交換し、お互いにレビューを行いました。

レビューの流れ:

  1. 相手のコードを読む
  2. よかった点、工夫されている点をコメント
  3. 気になった点や改善案をやさしく伝える
  4. 最後に「ありがとう」と返す

生徒C:「この関数名わかりやすかったです!」
生徒D:「繰り返しの部分、forで書くともっとシンプルになるかも」


■ 生徒のふり返りコメント

  • 「人のコードを見るのって、こんなに学びがあるとは思わなかった」
  • 「書くときに“読まれる”ことを意識するようになった」
  • 「いいところも伝えるって大事。ちょっと照れるけど嬉しい」

■ 先生のひとこと

「プログラムは“書く力”と“読む力”が両方大切です。そして何より、“伝える力”があると、開発はもっとスムーズになります。今日はその第一歩を踏み出しました。」


■ 来週の予告:簡単なテキストアプリを設計しよう!

来週からは、**“何を作るかを考える”**フェーズに入ります。まずは「自分で考えたアプリの設計図」を作り、仕様書をもとに開発に入っていく準備です。アイデアを形にするステージがいよいよ始まります!


技術だけじゃない、「伝える力」を育てた10週目。仲間と一緒に“より良くする”という姿勢が、プログラミングにおける大切なマインドを育んでいました。

投稿者 greeden

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)