【授業レポート】システム開発入門 第12週目 〜自分だけのアプリ、いよいよ開発スタート!〜
先週、自分で考えたアイデアをもとに「設計書」を作成した1年生たち。今週からはついにその設計をもとに、オリジナルアプリの開発に着手しました。
■ 先生の導入:「今日は“最初の一歩”を踏み出す日」
田中先生:「今日からは、自分のアイデアを“形にする”時間です。大切なのは、動くものを少しずつ作っていくこと。一気に完成を目指すのではなく、“小さく動く”を繰り返していきましょう。」
先生はホワイトボードに「設計 → プロトタイプ → テスト →改善 →完成」という流れを示し、「作ってみて、試して、直す」という姿勢の重要性を伝えました。
■ 実習①:まずは“入力と出力”だけでも動かしてみよう
授業の最初は、「アプリの入力(input)と出力(print)」だけでもいいので、**とにかく一度“動かす”**ことが目標。
例:性格診断アプリの冒頭
name = input("あなたの名前を入力してください:")
print(name + "さん、診断を始めます!")
生徒A:「まだ中身はないけど、動くだけでちょっと感動」
生徒B:「スタート画面みたいな感じでいいね」
■ 実習②:関数やリストを使って設計の中身を組み立てる
次に、生徒たちは設計書を見ながら、質問項目の処理や結果の表示ロジックなど、少しずつ関数やリストを使ってコードを組み立てていきました。
例:質問と回答をリストにして繰り返す処理
questions = ["朝ごはんは食べましたか?", "好きな色は?", "休日は家派?外派?"]
for q in questions:
input(q)
生徒C:「リストとループで一気に処理できるの便利!」
生徒D:「関数にまとめたら、コード読みやすくなった」
■ 黙々タイム:自分のアプリをとにかく“動かす”
授業後半は開発に集中する時間。画面のあちこちから print()
や input()
の確認用コード、ミスによるエラー、テスト出力の声が聞こえてきます。
- 「名前によって結果が変わる診断ツール」
- 「点数によってアドバイスを変える自己分析アプリ」
- 「選択肢によって次の質問が変わる分岐型ストーリー」 など
生徒E:「エラーばっかりだけど、それがまた楽しい(笑)」
生徒F:「動いた!マジで自分で作ってる感じする!」
■ 先生のひとこと
「今日やってもらったのは、“小さく作って試す”という開発の基本。うまくいかなくても大丈夫。プログラミングは、間違えて学ぶ力がとても大事なんです。」
■ 来週の予告:テストと改良に挑戦!
次回は、今週作り始めたアプリに対して「ちゃんと動いているか?」「もっと良くできる部分はないか?」を見直す時間です。“作る力”と“直す力”をバランスよく鍛えていきます!
“考えてから作る”。それを実際に体験した1年生たちの目は真剣そのもの。自分のアイデアが画面上で動き出す喜びを胸に、次のステップへと進んでいきます。