【授業レポート】システム開発入門 第13週目 〜バグを見つけて、もっと良くする!テスト&改善の時間〜
先週、自分の設計をもとにアプリ開発をスタートした1年生たち。今週の授業では、その続きを進めながら、「動かしてみて、直して、もっと良くする」というプロセスに取り組みました。
■ 先生の導入:「プログラムは、1回で完成しなくていい」
田中先生:「プロのエンジニアでも、最初から完璧なコードを書く人はいません。“作ってみて、動かして、直す”を繰り返すことこそ、プログラミングの本質なんです。」
先生は「バグが出たら落ち込むのではなく、“発見できたことが一歩”」と励まし、生徒たちの前向きなチャレンジを後押ししました。
■ 実習①:テストをしながら、自分のアプリを“疑ってみる”
まずは自分のアプリを何度も実行し、あらゆる入力パターンで動かしてみる時間。想定外の入力や空欄など、あえてミスを入れてテストするのがポイントです。
テストの観点:
- 想定どおりの結果が出ているか?
- 条件分岐は正しく働いているか?
- 入力が空だったらどうなる?
- 同じ名前を何度も入力したら…?
生徒A:「あれ、100点って入れたのにBランクになる…?」
田中先生:「条件の順番、ちょっと確認してみようか」
■ 実習②:エラーを見つけて修正、コードを磨こう
次は、テストで発見した不具合や違和感を一つずつ修正。必要に応じてコードを読みやすく整えたり、無駄な処理を削ったりするリファクタリングにも挑戦しました。
修正の例:
- if文の条件の重複を整理
- 変数名をよりわかりやすく変更
- 同じ処理を関数にまとめ直す
生徒B:「コメント書いたら、自分でも読みやすくなった」
生徒C:「最初はうまく動かなくても、直していくうちに愛着がわいてきた(笑)」
■ 黙々タイム:1つのバグとじっくり向き合う
授業後半、教室にはエラーと格闘する静かな集中が流れていました。
NameError
やIndexError
に苦しみながらも、- 条件の見直しや
print()
を使ったチェックで原因を探り、 - 少しずつプログラムが整っていく達成感を味わう時間。
生徒D:「あ、分かった!変数の場所が違った!」
田中先生:「その“気づき”が一番の成長だよ」
■ 先生のひとこと
「エラーは成長のチャンス。思い通りに動かないときこそ、プログラマーとしての腕が試されます。“直せた!”という体験は、何よりの力になります。」
■ 来週の予告:完成させよう!そして“人に使ってもらう”準備へ
次回は、いよいよアプリ完成に向けた最終仕上げ。動作確認・メッセージの調整・デザインの見直しなど、“人に見せられる作品”として仕上げていきます。クラス内テストプレイの準備もスタート!
自分で見つけて、自分で直す。この繰り返しの中で、1年生たちのコードには確かな“成長の跡”が刻まれていました。