2025年7月11日 世界ニュース総まとめ&情勢・経済影響完全ガイド
1. 世界の主要ニュース(7月11日)
1.1 紛争・安全保障
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紅海での貨物船攻撃
ギリシャ船籍貨物船「Eternity C」がフーシ派のミサイル・ドローン攻撃を受け沈没。救助隊は4名を救出、11名が行方不明と報告されています -
ウクライナへの防空システム提供合意
ゼレンスキー大統領は、ドイツ・ノルウェーから計3基のパトリオット防空ミサイルを購入・提供する合意を発表。さらに他の欧州諸国にも提供呼びかけを強化中です -
ASEAN外相会議での米露対話
クアラルンプルで開催の第58回ASEAN外相会議にて、米国・ロシア両外相がウクライナ情勢について“建設的対話”を実施。地域フォーラムでの直接会談は異例の展開です
1.2 政治・追悼式典
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セルブレンツィツァ30周年追悼式典
ボスニア・ポトチャリ記念館で1995年虐殺30周年の式典。新たに特定された7名の遺骨が埋葬され、「二度と繰り返さない」誓いが改めて強調されました -
ASEAN共同コミュニケ
7月9日発表の共同声明では、域内経済統合の深化と南シナ海の平和的解決支援、人道支援や気候変動対策の強化を再確認しました
1.3 経済・市場動向
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OPEC「世界石油見通し(WOO)2025」
報告書で2050年の世界原油需要を123百万バレル/日と予測。短期的に中国経済の減速で下方修正も、中長期は需給堅調と見通しています -
FTSE 100指数の動き
7月10日に史上最高の8,975.66を記録したFTSE 100は、11日朝の取引で0.5%反落。英国のGDP速報値や米欧貿易摩擦懸念が材料視されました
2. 今後の情勢・経済影響予測
2.1 海上輸送リスクとエネルギー市場
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保険料・運賃の急騰
紅海航路の安全保障リスク増大に伴い、海上保険料が高騰。代替ルートの喜望峰経由利用が増え、輸送コストと納期遅延が長期化する恐れがあります。 -
原油価格の変動激化
OPECの長期需要増見通しと中東リスク重複で、原油先物市場は短期的に高いボラティリティを予測。エネルギーインフレや新興市場通貨への影響に要警戒。
2.2 防衛支出と多国間協力
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防衛予算の増額
ウクライナ支援や海上リスク対応で欧米・日本を中心に防衛費が拡大。軍需関連株にはさらなる資金流入が期待されます。 -
地域フォーラムの重要性
ASEAN外相会議での米露対話など、多国間プラットフォームが緊張緩和と連携強化に貢献。外交的手法の重視が一層進むでしょう。
2.3 グローバル金融市場の展望
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リスク資産と安全資産の交錯
金融市場は「リスクオン/オフ」を周期的に繰り返し、FTSEのように高値更新・反落が続く見込み。政治・経済指標発表時の変動が大きくなりそうです。 -
インフレ懸念の継続
海運コスト高騰や原油価格変動が消費者物価を押し上げ。食品・エネルギー価格の上昇が家計負担を重くし、各国中央銀行の金融政策決定に影響します。
3. まとめ
- 地政学リスクの高まり:紅海航路の攻撃やウクライナ防空システム提供合意などで、海上輸送コストや防衛支出が増加傾向。
- エネルギー市場の不安定化:OPECの長期需要見通しと地域リスクが原油価格のボラティリティを高め、インフレ圧力を持続させる可能性。
- 金融市場の変動:FTSE 100の史上最高値更新・反落に象徴されるように、リスク資産と安全資産を巡る投資家心理が揺れ動く展開が続きそうです。
- 外交・多国間協力の重要性:ASEAN会議での米露対話など、多国間フォーラムが緊張緩和策として注目。今後も外交的アプローチが不可欠となります。