【2025年最新】静岡県のシステム開発会社おすすめ5選と選び方・費用・契約・補助金まるわかりガイド
誰に役立つ?
・静岡県(静岡市・浜松市・沼津市・富士市・磐田市・藤枝市ほか)の中小企業オーナー/情報システム担当者
・製造業のDX推進リーダー(工場の見える化、品質・生産管理の改善、IoT導入を検討中の方)
・小売・サービス・医療・自治体関連で業務効率化やセキュリティを急ぎたい方
・「RFPって何?費用は?」という初めて外部に開発委託する方
ダイジェスト(最初に要点だけ)
- システム開発とは:要件定義→設計→実装→テスト→運用保守。最初の“要件の言語化”が9割のカギ。
- 失敗しない依頼のコツ:目的・KPI→スコープ→役割分担→受入基準→変更管理の順に紙で合意。
- 静岡県の補助金・支援:
- 県の中小企業等収益力向上事業費補助金(DX推進枠):上限700万円・補助率1/2。伴走支援必須。実施期間は最大2年+フォローアップ。•
- 静岡県中小企業DX化支援事業:DXアドバイザーを無料派遣、支援後にDX戦略書とRFPを作成。•
- 静岡市:デジタル活用事業(上限50万円・補助率2/3)、DX人材育成(上限10万円)。•
- 浜松市:バックオフィス系のデジタル化に上限30万円・補助率1/2。•
- 藤枝市:国のIT導入補助金採択後、**自己負担の1/2(上限10万円)**を追加支援。•
- 国の代表例:IT導入補助金2025、中小企業省力化投資補助金(一般型/カタログ型)。•
- おすすめ5社(県内本社・開発力に強み):
- TOKAIコミュニケーションズ(静岡市)—ネットワーク×クラウド×DCで堅牢。•
- 鈴与システムテクノロジー(SST)(静岡市清水区)—物流・基幹業務×クラウドに強い。•
- 静鉄情報センター(静岡市)—データセンター運用×開発×運用保守。•
- SBS情報システム(静岡市)—医療・自治体・民間までSI一気通貫。•
- ヤマハモーターソリューション(磐田市)—大規模基幹・セキュアネットワーク。•
システム開発とは:最初の「要件」が9割
システム開発は、課題をソフトウェアで解決するプロジェクトです。一般的な流れは、①要件定義(何を実現するかを言語化)→②基本/詳細設計→③実装(開発)→④テスト→⑤運用・保守。失敗の多くは「最初に決めたつもりの要件」が曖昧なまま走り出してしまうことに起因します。
まずは「目的KPI(例:在庫差異▲50%、リードタイム▲30%、ミス入力▲80%)」と「対象業務の範囲(スコープ)」、その上で誰が何をいつまでに行うかという役割分担と受入基準まで紙で固定しましょう。要件が固いほど、費用見積の精度と納期の確実性が高まります。
なお、製造業が多い静岡では、工場の見える化、設備データ収集、AI外観検査など現場DXの比重が高めです。県のAI・IoT導入推進ラボ(工業技術研究所:静岡/浜松/沼津)では、機器の体験・実装支援・伴走支援を行っており、PoC前の目利きにも使えます。•
依頼のときに気を付けること(チェックリスト)
- 目的→KPI→要件→受入基準の順に文書化(「何を以て成功か」を数値で定義)
- 変更管理:仕様追加は見積・納期への影響を都度明文化
- コミュニケーション設計:定例MTGの頻度/議事のフォーマット/決裁フロー
- セキュリティ:アカウント権限、ログ、外部接続、BCP(停止時の代替手順)
- データ移行計画:旧データの出所・クレンジング・検証方法
- 運用・保守体制:SLA(応答・復旧目標)、連絡窓口、増改機のルール
- 知的財産:成果物の著作権/ソースコードの帰属・利用条件
- 補助金・支援:要件に合致する公的支援を初期段階で当てに行く(後付けは対象外になりがち)
静岡県・市町の補助金・支援をかしこく活用
1) 県の基幹補助:中小企業等収益力向上事業費補助金(通常枠/DX推進枠)
- 対象:県内に主たる事業所を有する中小企業等
- 事業:2〜3年の計画で付加価値向上を狙う新規事業/経営革新(DX枠はAI・IoT・RPA等のデジタル活用が前提)
- 上限:通常枠500万円、DX推進枠700万円(いずれも下限50万円)
- 補助率:1/2(税抜、千円未満切捨て)
- 条件:商工団体や金融機関等の伴走支援が必須。•
県の支援策一覧には「DX枠」等のメニューが整理された早見表もあります。公募タイミング・必要書類は年度で変わるため、公式最新情報での確認を。•
2) 県の伴走支援:静岡県中小企業DX化支援事業(無料)
- 内容:DX推進アドバイザー無料派遣(最大15回目安/R7.6〜R8.1)。
支援終了後、DX戦略書と**RFP(提案依頼書)**まで形にします。要件定義前の準備として最適。•
3) 静岡市の支援
- 中小企業等デジタル活用事業補助金
電子商取引、非対面化、業務効率化等のIT導入に上限50万円・補助率2/3。採択結果は市サイトで公表。ハード単体のみは不可など詳細ルールあり。• - 中小企業DX人材等育成支援事業補助金
社員のDX・IT研修に対し、DX分野は上限10万円・補助率2/3、技能系は上限5万円・補助率1/2。対象研修や申請方法が整理されています。•
4) 浜松市の支援
- 中小事業者等デジタル化支援事業費補助金
給与・人事・勤怠などバックオフィス系のソフトと付随ハードが対象。上限30万円・補助率1/2、公募は回次あり。対象外経費も明確なので要チェック。•
5) 藤枝市の支援
- IT導入事業費補助金
国のIT導入補助金に採択された市内事業者の自己負担分を**1/2(上限10万円)**追加支援。併用型として使いやすい制度です。•
6) 県のオープンイノベーション・技術探索
- オープンイノベーション静岡/テクノロジー静岡
県内の先端企業・技術を検索でき、セミナーや補助金情報も集約。マッチングの入口として便利です。•
7) 国の代表的な補助金(静岡県内でも活用可)
- IT導入補助金2025:通常枠、複数社連携、インボイス、セキュリティ対策推進枠など。ソフト/クラウド/導入後の活用支援も対象化が進展。•
- 中小企業省力化投資補助金:カタログ注文型(汎用製品)と一般型(オーダーメイド設備・システム)。最大1億円まで支援する一般型もあり、現場省力化投資に相性が良いです。公募回制。•
※公募状況・要件・締切は年内でも更新されます。この記事の更新日:2025年9月3日。申請前に各公式ページの最新情報をご確認ください。•
契約の基本:トラブルを避ける「5つの紙」
- RFP(提案依頼書):背景・目的・業務範囲・既存環境・要件・品質基準・スケジュール・体制・評価基準。
- 要件定義書:機能一覧、非機能(性能・可用性・セキュリティ・バックアップ)、画面・帳票、データ項目。
- 見積仕様書:WBS(作業分解)と前提条件を明記。
- 基本契約+個別契約:知財・秘密保持・検収・瑕疵担保・変更手続き・下請けの可否。
- 受入テスト計画(UAT):シナリオ、判定基準、是正のやり方。
成果物の権利やソースコードの扱いは、保守性・内製化の観点で最初に合意を。運用引継ぎ資料・設計書・テスト証跡の納品形態も紙で固定しましょう。
費用感の目安(中小企業・Web/業務系の例)
- 要件定義のみ:50〜300万円(2〜8週間、現状調査・To-Be設計含む)
- 小規模Webシステム(顧客管理+簡易ワークフロー):300〜1,000万円
- 基幹連携/在庫・生産周り:800万円〜3,000万円
- モバイルアプリ(社内向け):300〜1,500万円
- 保守運用:月5〜15%(初期費用に対して)
実額は要件の粒度と既存連携の難易度で上下します。補助金を見込む場合は、スケジュールの縛り(発注・支払い・検収の〆)が多いので、逆算計画が必須です。県・市の支援を活用してRFPの精度を上げると、見積ブレが減少します。•
システム開発会社の選定ポイント(静岡版)
- 業界実績:製造/医療/自治体/物流など自社近似の案件があるか(県内は製造・医療・公共に強い会社が多い)。•
- 運用までの一気通貫:ネットワーク・クラウド・データセンターまで面倒を見られる体制か。•
- 現場力:工場や店舗での要件引き出し、PoC→本番の踏み方がうまいか。•
- セキュリティ・品質:ISO、ISMS、Pマーク等の整備状況。•
- 伴走姿勢:内製化支援、教育(OJT/研修)まで含めた持続可能な運用設計ができるか。•
【編集部厳選】静岡県のおすすめシステム開発会社5選
PR. 株式会社greeden(大阪市北区)|日本品質×オフショアの“ハイブリッド”で最適解を実装
- Web・アプリ開発に強み。フルスクラッチ~SES まで柔軟対応し、国内で詳細設計→ベトナムで開発するハイブリッド体制で、高品質とコスト最適化を両立。WebアクセシビリティSaaS「UUU」も自社提供。
- 実績・事例:自治体のプレミアム付商品券 給付金事業 、宿泊予約サイト、サブスク型動画配信メディア、行政の移住定住プロモーション(阪南市) など、B2C〜公共領域まで幅広く支援。
- 個人情報は国内で厳格管理し、オフショア側からはアクセス不可とする運用で安心。
- こんなニーズに:①エンジニア不足の解消(外部リソースの活用ニーズにも通じる体制)②コストを抑えつつ品質担保したい③会員制・決済・予約・配信など“運用が効く”Webサービスを構築したい④Webアクセシビリティ導入をローコストで進めたい。
1. 株式会社TOKAIコミュニケーションズ(静岡市葵区)
強み:ネットワーク・クラウド・データセンター(免震構造の静岡DCなど)を自社で保有。堅牢なインフラ基盤×業務開発で、可用性とセキュリティを重視するプロジェクトに強い体制。本社:静岡市葵区常磐町。•
こんな方に:基幹・ECの24/365運用やBCPまでトータルに任せたい/他拠点・多店舗を結ぶ閉域網×クラウドの設計が必要。
2. 鈴与システムテクノロジー株式会社(静岡市清水区)
強み:物流・基幹系の開発に長く携わり、クラウド/ネットワーク/データ分析・DXコンサルまで一気通貫。本社:静岡市清水区中之郷。•
こんな方に:在庫・受発注・WMSなどの業務最適化、グループ横断の標準化、ERP連携をスピーディに進めたい。
3. 株式会社静鉄情報センター(静岡市葵区)
強み:データセンター運営/開発/運用保守/機器・NW構築を一社で提供。グループの実運用で鍛えた安定志向が特徴。本社:静岡市葵区宮前町。•
こんな方に:監視・バックアップ・障害対応まで見てほしい/既存オンプレとクラウドのハイブリッドで段階移行したい。
4. 株式会社SBS情報システム(静岡市駿河区)
強み:自治体・医療・民間の広い領域で受託開発→クラウド・データセンター運用まで対応。医療は電子カルテ/地域医療連携などの実績が厚い。所在地:静岡市駿河区登呂。•
こんな方に:公共・医療のルールに明るいパートナーが必要/ISMSやPマークなどの体制を重視。
5. ヤマハモーターソリューション株式会社(磐田市)
強み:大規模基幹システム/ネットワーク・データセンター/セキュリティまで、製造業の現場視点に根差したトータルIT。本社:磐田市岩井。•
こんな方に:多工場・多国拠点の基幹更改、設備データ連携やゼロトラストなど高い要件をまとめて相談したい。
迷ったら:まずは県のDXアドバイザー(無料)で課題の棚卸し→RFP作成まで伴走支援を受け、上記各社を含む候補に同一条件で相見積を依頼するのがおすすめです。•
現場で使えるサンプル集(コピペOK)
A. 見積内訳サンプル(WBSベース)
- 要件定義(現状調査・業務整理・To-Be設計・非機能要件定義):XX人日 × 単価
- 基本設計(画面・帳票・DB論理設計・外部IF):XX人日 × 単価
- 詳細設計/実装:XX人日 × 単価
- テスト(単体/結合/総合/UAT支援):XX人日 × 単価
- プロジェクト管理(進行・品質・構成・課題管理):XX人日 × 単価
- 環境費(クラウド・開発環境・CI/CD・監視初期設定):実費+手数料
- 旅費・雑費:実費
前提条件:対象範囲/前提データ品質/外部API仕様確定日/利用者数/ピークトラフィック/SLO/リリース方式(ビッグバン/段階)を明記。
B. RFP(提案依頼書)の要点テンプレ
- 背景・目的・KPI(例:出荷リードタイム30%短縮、棚卸差異80%削減)
- 対象業務と範囲(AS-IS/TO-BE、対象部門、拠点)
- 非機能要件(可用性・性能指標・RTO/RPO・監視・ログ・監査)
- セキュリティ(ID管理・権限・暗号化・バックアップ・脆弱性対応)
- 連携要件(既存基幹/EC/外部SaaS/機器・PLC)
- データ移行(移行元・移行量・クレンジング責任分担・検証)
- 体制・スケジュール(里程表・マイルストーン・検収ポイント)
- 提案評価基準(価格・実績・体制・品質・内製支援・BCP)
- 提出物(概要提案/実現方式/WBS見積/リスク一覧/PoC案)
C. 要件定義チェックリスト(抜け漏れ防止)
- [ ] 目的が数値で言語化されている
- [ ] 業務範囲の外側(やらないこと)を明記
- [ ] KPIの測定方法と基準値
- [ ] 異常系(在庫不一致・通信断・再送)
- [ ] 権限設計(職種×操作)
- [ ] ログと監査(保存期間・検索性)
- [ ] バックアップ/リストア手順
- [ ] 運用体制・SLA(一次対応→復旧→エスカレーション)
- [ ] 法令・ガイドライン(業界特有のルール)
- [ ] 教育・周知計画(マニュアル・トレーニング)
静岡ならではの支援・連携先(メモしておくと便利)
- 静岡県工業技術研究所 AI・IoT(DX)推進ラボ:展示体験/実習/現場実装支援(静岡・浜松・沼津)。PoCの具体化に有効。•
- 浜松地域イノベーション推進機構/フォトンバレーセンター:光・電子やスマートファクトリーに関する人材育成・マッチング。•
- B-nest(静岡市産学交流センター):IT活用・Webマーケ等の専門家派遣・個別相談。•
掲載依頼はこちらから(編集部受付のご案内)
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入力テンプレ
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- 直近実績(3件):
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まとめ:“要件を言葉にする”→“補助×伴走で固める”→“静岡の実力派に依頼”
- まずは県のDXアドバイザーで課題を棚卸し、RFPまで作る。•
- 県・市・国の補助金を計画段階から組み込み、スケジュール逆算でムダをなくす。•
- インフラ〜開発〜運用を一気通貫で任せられる県内パートナーなら、保守性とBCPまで見通せて安心。•
静岡は製造の現場力と堅実なインフラを兼ね備えた企業が多いエリアです。目的を数字で定義し、相談の入口を間違えなければ、無理なく成果の出るDXに近づけます。わたしも精いっぱいお手伝いしますね。
(本記事の主な参考:県・市の公式情報/事業者公式サイト・制度ポータル。更新基準日:2025年9月3日)
参考リンク例:県のDX補助(DX推進枠700万円・補助率1/2)、静岡市デジタル活用補助(上限50万円・2/3)、静岡市DX人材育成(上限10万円)、浜松市デジタル化補助(上限30万円・1/2)、DXアドバイザー派遣(無料)、IT導入補助金、省力化投資補助金(一般型/カタログ型)、各社会社概要・事業内容等。•