【2025年版】石川県のシステム開発会社一覧|おすすめ5社・補助金・契約・費用・選び方まで徹底ガイド
先にダイジェスト(まずはここだけ3分)
- 対象読者:金沢・小松・白山・能美・かほく・加賀・七尾などでシステム開発/内製化を検討する中小企業の経営者・DX担当、製造/流通/観光/医療/公共の現場責任者、スタートアップPM/PO、第三セクターのご担当者さま。
- 石川の強み:PFU/ICC/システムサポートなど県内中核プレイヤー+ ISA(石川県情報システム工業会) の産学官ネットワークで、設計〜運用まで地に足のついた伴走がしやすい土壌。•
- 使える支援:県の成長戦略ファンド(DX/GX/FS支援)、ISICOの研究開発支援(DX/GX)、小松市のDX伴走支援モデル、全国型のIT導入補助金2025と中小企業省力化投資補助金(一般型/カタログ) が実務的。交付決定前の契約・支払いは原則不可。•
- 契約の型:決まっている範囲は請負、探索・改善は準委任(アジャイル)、フェーズで使い分けるハイブリッドが現実解。検収・知財・SLA・変更管理を条項で明記。
- 費用の目安:要件定義50–300万円/PoC100–800万円/SaaS連携300–1,200万円/スクラッチ1,500万円〜、保守は月額5〜15%(クラウド費別)。
- 厳選5社:システムサポート(STS)/石川コンピュータ・センター(ICC)/北陸コンピュータ・サービス(HCS)/PFU/北国インテックサービス。用途別の向き不向きは本文で整理。
更新日:2025年9月3日(日本時間)
このガイドで“具体的に”助けたい人と、読後にできること
- 製造(機械・金属・電子部品):段取り/リードタイム短縮、歩留まり改善、設備データの可視化、トレーサビリティ強化。現場KPIを2〜6週間のスプリントで詰め、省力化投資補助金と親和性高めに。•
- 流通・小売:在庫回転・欠品率の改善、RPAで帳票自動化、EC/基幹連携。IT導入補助金のSaaS活用が効きます。•
- 観光・宿泊:非対面チェックイン、多言語案内、予約/決済の統合、OTA連携。
- 医療・公共・第三セクター:個人情報・監査・BCPを伴う堅牢運用。県内には運用・監視まで一体で回せる事業者が複数。•
- スタートアップ/新規事業:PoC→スケールの階段をISICOのDX/GX支援や成長戦略ファンドで設計。•
システム開発とは――“業務の再設計”と“継続改善”の仕組みづくり
システム開発は、業務の再設計(BPR)→要件定義→設計・実装→テスト→運用→改善という循環プロセスです。石川の現場で効果を出す要点は次の3つ。
- 現場データの見える化:紙・Excel・属人ノウハウをクラウド/IoT/ログで統合。
- 小さく作って速く回す:2〜6週間のスプリントで、不良率・段取り時間・在庫回転・応答速度などKPI直結の改善を投入。
- 人が運用できる内製化:操作・簡易改修・データ取扱いを現場で回せるように教育・台帳・動画化。
依頼時に気を付けること(失敗を減らす5箇条)
- 背景→KPI→ユースケースの順で1枚化
例:「段取り替え時の手戻り」→KPI:段取り時間30%短縮→“誰が・どこで・何を・いつ” まで具体化。 - “段階投資”の合意:要件定義→PoC→本番→拡張の各ゲートで目的・費用・合否条件をセット。補助金はPoCに充てるとリスク低減。•
- データ棚卸し:マスタ(品目/設備/工程/顧客)・帳票・Excel・画像/動画・センサー値の所在/粒度/更新頻度/個人情報有無を事前に。
- “やらないこと”の明確化:スプリントごとに今はやらないを明示→納期・品質・費用の優先を死守。
- 保守運用の現実設計:SLA(一次応答/復旧)、監視、バックアップ、変更管理、退去時のデータ返却形式まで契約に。
発注チェックリスト(コピペOK)
- [ ] 目的・KPI・期限・予算レンジ
- [ ] 業務フロー(As-Is/To-Be)・外部連携一覧
- [ ] ユーザー数・ピーク負荷・非機能(性能/可用性/セキュリティ)
- [ ] データ返却形式/ソースの知財範囲
- [ ] 保守範囲・SLA・変更管理の手順
石川県で使える補助金・支援(2025年の要点)
制度は毎年度で公募・要件・期日が変動します。交付決定前の契約・支払いは不可が原則。最新の公式情報を必ずご確認ください。
県・ISICO(公益財団法人石川県産業創出支援機構)
- 成長戦略ファンド(DX/GX/FS/国プロ)
700億円規模のファンドに統合。研究開発(DX/GX/FS) やスタートアップ支援まで、複数年の一貫支援を掲げ、2025年4月21日〜6月13日に公募を実施(年度により変動)。• - 研究開発支援(DX/GX・FS)
自社変革モデル創出支援事業等を通じて、DX/GXの先進取り組みやFS(事業化可能性調査)を後押し。公募・要綱はISICOポータルに集約。•
市町の支援(例)
- 小松市:DX伴走支援モデル事業
伴走型支援+費用の一部補助(上限150万円・1/2)でモデル企業を選定。2025年も追加募集あり(枠・要件は年度で変動)。•
全国制度(県内企業も対象)
- IT導入補助金2025
SaaS/パッケージ/電子取引・セキュリティ等の導入を支援。“活用支援”の対象化も進み、スケジュールは公式ポータルで随時更新。• - 中小企業省力化投資補助金(一般型/カタログ)
設備×システムの省人化投資を支援。一般型は最大1億円、公募回制。最新の公募/採択情報は中小企業庁・事務局で確認。•
活用の型(おすすめ)
- PoC:ISICOのDX/GX支援や小松市の伴走枠で効果検証
- 本導入:IT導入補助金や省力化投資で一気に設備・ソフト投資
- 運用設計:SLA/監視/バックアップをPoC段階から部分実装し、移行を滑らかに
契約について(石川の現場に合う“ハイブリッド”設計)
-
契約類型
- 請負:成果完成に対する責任。要件が固い法令対応・基幹更改に。
- 準委任(アジャイル/ラボ):探索・改善に向く。スプリント長・受入基準(DoD)・バーンダウンを合意。
- ハイブリッド:コアは請負+周辺改善は準委任で“変化と統制”を両立。
-
条項で外せない要目
検収・支払/知財(既存資産の取扱い)/秘密保持/再委託管理/個人情報/SLA(応答・復旧)/変更管理(差分見積)/契約不適合責任/退去時のデータ返却・IaC(再現手順)。 -
サンプル:スプリント合意メモ
- 目的KPI:検査リードタイム30%短縮
- 範囲:IoTゲートウェイ1台+検査UIプロト
- 期間/費用:2週間/80万円(160h×@5,000円)
- 受入基準:“不良区分別ダッシュボードが日次更新”+重大欠陥0/重要欠陥は合意策あり
※本項は一般論です。最終判断は個別事情×専門家でご検討くださいね。
費用について(“相場”より前提の一致)
一般的な目安
- 要件定義・基本設計:50〜300万円
- PoC(OCR/RPA/IoT/生成AI):100〜800万円
- SaaS連携・業務アプリ:300〜1,200万円
- スクラッチ(基幹コア):1,500万円〜
- 保守運用:初期費の月5〜15%(クラウド費別・SLA/監視/改善含む)
算定のコツ
- KPI当たり投資=投資額÷改善幅で回収の筋を作る
- ツール>自動化>スクラッチの順に費用対効果を検討
- 教育/内製支援の時間を必ず別建てで見積(改善速度を左右)
システム開発会社の選定ポイント(石川での着眼)
- 産業理解:機械・電子・金属・食品・観光・公共など自社に近い実績があるか。
- 実装〜運用力:ISMS/ISO/Pマーク、監視・SLAの体制、退去時の再現性(IaC/コンテナ)。
- 技術の幅:クラウド(AWS/Azure/GCP)/ローコード/データ基盤/IoTの組み合わせ力。
- アジャイル適性:スプリント計画・可視化・受入基準の運用が成熟しているか。
- 補助金伴走:ISICO/成長戦略ファンド、市町枠、全国制度の導線設計に慣れているか。•
- 地元ネットワーク:ISA(石川県情報システム工業会) など業界連携の有無。•
石川県のおすすめシステム開発会社【編集部セレクト5社】
基準:①県内拠点/本社が明確、②産業親和性(製造・流通・公共・医療・観光など)、③運用・セキュリティ体制、④技術の幅、⑤公式情報の透明性。順位ではありません。記載は公開情報の要約です。
PR. 株式会社greeden(大阪市北区)|日本品質×オフショアの“ハイブリッド”で最適解を実装
- Web・アプリ開発に強み。フルスクラッチ~SES まで柔軟対応し、国内で詳細設計→ベトナムで開発するハイブリッド体制で、高品質とコスト最適化を両立。WebアクセシビリティSaaS「UUU」も自社提供。
- 実績・事例:自治体のプレミアム付商品券 給付金事業 、宿泊予約サイト、サブスク型動画配信メディア、行政の移住定住プロモーション(阪南市) など、B2C〜公共領域まで幅広く支援。
- 個人情報は国内で厳格管理し、オフショア側からはアクセス不可とする運用で安心。
- こんなニーズに:①エンジニア不足の解消(外部リソースの活用ニーズにも通じる体制)②コストを抑えつつ品質担保したい③会員制・決済・予約・配信など“運用が効く”Webサービスを構築したい④Webアクセシビリティ導入をローコストで進めたい。
1. 株式会社システムサポート(STS)|クラウド×SI×自社プロダクトの三拍子(本社:金沢市)
- 特徴:金沢本社(本町1-5-2 リファーレ9F)。クラウド/基幹(ERP)/アプリ/アウトソーシングに広く対応し、勤怠/工事情報/シフトなど自社製品も展開。グループは東証プライム上場の持株会社体制。•
- こんな方に:クラウド移行・モダナイゼーションと業務アプリを短サイクルで回したい企業、全国展開の運用体制を重視する組織。
2. 株式会社 石川コンピュータ・センター(ICC)|地域密着×広範な業務領域(本社:金沢市)
- 特徴:金沢市無量寺町ハ6-1。業務アプリ・インフラ・運用まで一気通貫。公共・医療・産業を支える堅実な実装力が強み。•
- こんな方に:個人情報/監査/BCPを要する案件、運用含めた長期伴走が必要な組織。
3. 北陸コンピュータ・サービス株式会社(HCS)|基幹×アウトソーシング×DC運用(石川・富山の二本社体制)
- 特徴:金沢本社(駅西本町)と富山本社の広域体制。基幹・データセンター・運用の総合力に定評。公共/金融/産業の実績が厚い。•
- こんな方に:複数拠点の広域運用、止められない業務、長期の改善サイクルを視野に。
4. 株式会社PFU(RICOHグループ)|イメージング×ITインフラ×開発拠点(本社:かほく市)
- 特徴:本社:かほく市宇野気ヌ98-2。スキャナー等のイメージングに加え、ITインフラ構築・運用支援や開発センター(高松) を擁し、製造×ITの橋渡しに強い。•
- こんな方に:現場データの取り込み〜保管/活用、ハード×ソフト連携のある案件。
5. 北国インテックサービス株式会社(TISインテックグループ)|中堅・中小の“地に足”のIT基盤(本社:金沢市)
- 特徴:金沢市鞍月2-1 石川県IT総合人材育成センタービル5F。ソフト開発/システム統合/ネットワーク/アウトソーシングまでワンストップ。食品業向けPIMなどの実装事例も。•
- こんな方に:IT基盤の刷新+現場の運用力を重視する中堅〜中小。地場での駆けつけが必要な組織。
ミニ比較の指針
- クラウド移行×自社プロダクト活用:システムサポート
- 公共/医療含む広域運用:ICC/HCS
- ハード×ソフト連携(イメージング/現場データ):PFU
- 地に足の基盤刷新(中堅〜中小):北国インテックサービス
サンプル集(そのまま使える雛形)
A. RFP(提案依頼書)目次テンプレ
- 背景と目的(現状課題/KPI)
- 対象範囲(機能・画面・帳票・連携/非対象の明記)
- 非機能要件(性能・可用性・セキュリティ・運用・監視)
- スケジュール(要件凍結/結合試験開始/受入/移行)
- 体制・コミュニケーション(定例/成果物/エスカレーション)
- 品質保証(テスト観点・欠陥基準・検収条件)
- 提案フォーマット(見積内訳/前提・除外/リスク)
B. 見積比較シート(列の例)
項目 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
要件定義(円) | 1,650,000 | 2,200,000 | 1,980,000 |
PoC(円) | 4,400,000 | 3,300,000 | 3,960,000 |
本番初期(円) | 16,500,000 | 12,100,000 | 14,300,000 |
月額保守(%) | 12% | 8% | 10% |
スプリント長 | 2週 | 3週 | 2週 |
受入基準の明確さ | 高 | 中 | 高 |
C. 受入テスト観点(代表例)
- 正常/異常系、権限差、同時アクセス、通信断復帰、時刻ずれ、帳票桁あふれ、APIタイムアウト再送、バックアップ復元、障害訓練(DR)。
石川ならではの導入シナリオ(実務アドバイス)
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製造(白山・小松・能美)×IoT/見える化
1ラインのPoCでセンサー→ダッシュボードを最小構成で実装→省力化投資補助金(一般型) でロボット・設備連携へ拡張。小松市のDX伴走は課題整理の入口にも。• -
流通・小売(県内全域)×SaaS連携
在庫・受発注・POS・ECのSaaSを繋ぎ、RPAで帳票自動化。IT導入補助金の対象範囲を活かし、“活用支援” も含めて申請設計。• -
公共・医療×堅牢運用
個人情報/監査/BCPが必須。監視・SLA・再現性を設計段から要求。ICC/HCSなど運用一体型を軸に選ぶ。•
よくある質問(FAQ)
Q1. 県内企業と県外大手、どちらが良い?
A. 駆けつけ・現地試験・保守が多いなら県内が有利。クラウド/基幹の大規模は県内中核×県外専門のハイブリッドも現実的です。
Q2. 補助金は必須?
A. 合致すれば強力ですが、交付決定前の契約・支払いは不可が原則。ISICO/県ファンドや小松市の枠、全国制度のスケジュール逆算が肝要。•
Q3. 保守の“範囲”は?
A. 監視/障害一次対応/小規模改修/月次レポートが一般的。SLA(応答・復旧)、変更依頼の扱い(別費/チケット)を契約に明記しましょう。
Q4. ベンダーロックは避けたい
A. データ返却形式、コード権利(既存資産の扱い)、IaC/コンテナで再現性を担保。退去手順書を保守契約に含めると安心です。
誰にどんな効果がある?(読者像と効果の“具体像”)
-
製造業(機械・金属・電子)
効果:ライン停止削減、段取り短縮、在庫最適化、品質見える化。省力化投資補助金と相性が良く、PoC→導入拡張の階段が組みやすい。• -
流通・小売
効果:在庫回転↑/欠品率↓、需要予測、RPAでの定型業務削減、EC/予約の体験改善。IT導入補助金でSaaS活用の“型”が作れます。• -
観光・宿泊・飲食
効果:非対面チェックイン、多言語案内、CRMで再来店強化。人手不足対策の自動化と相性良好。 -
自治体・第三セクター
効果:住民向けデジタルサービスやデータ連携基盤の整備。堅牢運用+アクセシビリティを両立する設計・運用が鍵。 -
スタートアップ/新規事業
効果:小さな実証→拡張。ISICOのDX/GX支援や成長戦略ファンドの活用で資金段差を埋めやすい。•
まとめ――“地の利×段階投資×伴走”が石川の勝ち筋
- 現場KPI起点で短サイクルに価値を積み上げ、PoC→本導入を県/市/全国の制度で滑らかにつなぐ。•
- 契約はハイブリッドで、検収・知財・SLA・変更管理を明文化。
- 事業者選定は産業理解×運用体制×補助金伴走力。本稿の5社を起点に、ISA等のネットワークも活かして比較検討を。•
掲載依頼はこちらから(編集部受付のご案内)
石川県内でシステム開発/導入支援に取り組む企業・団体さまの掲載(新規・更新)を受け付けています。編集基準(県内関与、実績/体制の明確性、連絡先の透明性 等)に沿って確認・調整のうえ掲載いたします。下記の入力フォーマットをご活用ください。
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- 事業領域(製造DX/流通・小売/観光・宿泊/医療/公共/EC/データ/AI/IoT/ローコード 等):
- 主な実績(業種・規模・導入効果)3件まで:
- 認証・資格(ISMS/ISO/プラチナ/パートナー 等):
- 体制(社員数/エンジニア構成/運用監視の有無):
- 対応エリア(県内全域/能登/加賀/金沢圏/全国 等):
- 得意技術(クラウド/言語/ローコード/IoT/データ基盤 等):
- ひとことPR(100文字以内):
編集注:不確かな情報が含まれる場合は掲載を見送ることがあります。最新更新日:2025年9月3日。
参考・根拠(本文の主要根拠となる公式情報)
- 県・ISICO(DX/GX):成長戦略ファンド(R7公募:2025/4/21〜6/13)、研究開発支援(DX/GX・FS) の案内・事業体系。•
- 市の支援:小松市DX伴走支援モデル事業(上限150万円/1⁄2・2025年追加募集)。•
- 全国制度:IT導入補助金2025(ポータル/スケジュール)、中小企業省力化投資補助金(一般型/カタログ)・公募/採択情報。•
- 業界団体:石川県情報システム工業会(ISA) の概要/会員案内。•
- 企業公式情報(所在地/事業概要):
- システムサポート(STS):会社概要・本社住所・事業領域。•
- 石川コンピュータ・センター(ICC):本社住所・事業。•
- 北陸コンピュータ・サービス(HCS):会社概要・金沢本社情報。•
- PFU:会社概要・石川本社/開発拠点。•
- 北国インテックサービス:会社概要・事業内容・所在地。•