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目次

【2025年版】愛媛県のシステム開発会社一覧と選び方——補助金・助成金・契約・費用まで“迷わない”完全ガイド

最初に要点サマリー

  • 対象読者:愛媛県(特に松山市・東予・南予エリア)の中小企業・医療/製造/観光・団体の情報担当者、経営者、DX推進責任者、自治体関係者。IT導入が初めての方から調達経験者まで幅広くお役立ていただけます。
  • この記事で分かること:システム開発の基本、発注時の注意点、補助金/助成金(県・市・国)の最新動向、契約・費用の実務、選定ポイント愛媛ゆかりのおすすめ企業5社
  • すぐ使える付録:要件定義チェックリスト、見積内訳テンプレ、SLAサンプル、RFP(提案依頼書)雛形、掲載依頼フォーマット。

システム開発とは:業務を「しくみ」で強くするプロジェクト

システム開発は、業務のやり方(業務プロセス)を整理し、それをソフトウェアやクラウドで再現・最適化する取り組みです。要件定義→設計→開発→テスト→移行→運用保守という流れで進み、現場の使いやすさ・セキュリティ・拡張性を両立させます。たとえば観光業なら予約〜在庫〜決済〜顧客管理までを統合、製造なら生産計画〜工程管理〜品質〜原価をつなげて、見える化自動化で収益改善を狙います。

目的別の代表例

  • 社内効率化:勤怠・経費・申請のワークフロー、文書管理、データ集約
  • 売上拡大:EC/予約サイト、CRM(顧客関係管理)、MA(集客自動化)
  • 現場DX:製造IoT、工程/在庫トレーサビリティ、検査のデジタル化
  • データ活用:BIダッシュボード、データパイプライン、AIの軽量導入

システム開発を依頼する際に気を付けること(先に結論)

  1. 課題は数値で:「残業○%削減」「出荷ミス○件→○件」など定量目標を最初に置く。
  2. 内外の役割分担:要件決定・データ定義・運用の自社オーナーシップを明確化。
  3. 段階導入:一気通貫よりMVP(最小構成)→効果検証→拡張でリスク低減。
  4. 運用設計が本丸:権限/監査ログ/バックアップ/問い合わせ導線/教育計画を要件に含める
  5. 見積は内訳必須:要件工数・クラウド費・テスト・教育・保守を分けて比較
  6. データ移行とテスト:移行手順・移行ツール・総合テスト日程を契約に書く
  7. セキュリティ管理:脆弱性方針、更新手当、SLA/障害報告フローを明文化。
  8. 補助金の採択条件:賃上げ要件、効果報告、対象経費の範囲を事前確認

愛媛県で使える主な補助金・助成金(2025年9月時点)

県の支援

  • 愛媛県 産業DXモデル横展開事業費補助金

    • フラグシップモデル導入型:DXモデル事例を参考に自社DXに取り組む導入費用を支援。補助率1/2、上限1,000万円
    • トライアングルエヒメモデル導入型:成功モデルの導入に取り組む場合。補助率1/2、上限100万円
    • いずれも機械装置・システム構築費・クラウド利用費等が対象。募集時期・要件は年度案内を確認。
  • 地域産業リスキリング実践支援補助金

    • 従業員のDX関連研修・eラーニング受講費、ITパスポート等の受験料/教材費を補助。
    • 補助率1/2、1社上限45万円(1人上限15万円)。2025年4月1日〜10月31日募集(予算到達で終了の可能性あり)。
  • IT人材獲得支援事業費補助金(えひめ産業振興財団)

    • 県内企業のIT人材採用(国内/海外)にかかる紹介手数料や来県旅費・住居確保費等を補助。
    • 補助率1/2、上限100万円。募集要領・期間は財団の告知を参照。
  • えひめAI・IoT推進コンソーシアム

    • 産学金官でセミナー専門家相談導入/研究支援を提供。参加無料。情報入手・マッチングの入り口に。

松山市の支援

  • 松山市 生産性向上デジタル化補助金(2025年度は受付終了)
    • 市内中小事業者のデジタル化投資を支援。補助率1/2(賃上げ要件満たせば2/3)、上限100万円。毎年度の募集有無・要件は最新情報を確認

国の代表的な支援(県内事業者も活用可)

  • IT導入補助金2025(通常枠):業務ソフト・クラウド導入の費用が対象。効果報告や賃上げ要件への配慮が必要。公募要領が最新版の根拠。
  • 中小企業省力化投資補助金(一般型)IoT/ロボット等を含む設備・システム導入を支援。最大1億円、公募回制。公式情報を確認のうえ申請準備を。
  • 人材開発支援助成金:従業員の職務関連訓練費用等を支援(制度は複数コース・年度改訂あり)。
  • キャリアアップ助成金:非正規雇用の正社員化・処遇改善等への支援。2025年4月以降の制度改正に留意。

実務ヒント:補助金は対象経費の範囲・賃上げ・効果報告・締切が重要。県(産業創出課/産業人材課)・財団・市の窓口で事前相談すると、要否判断や申請書の精度が上がります。


助成金について:人への投資でDXを根付かせる

DX定着には人材育成・処遇改善が欠かせません。前章の人材開発支援助成金は訓練計画に基づく費用支援、キャリアアップ助成金は正社員化等の取組に対する支援です。導入したITが活きるよう、研修と評価制度をセットにして「人が回せる仕組み」を整えましょう。詳細と改定事項は厚労省公式の資料・リーフレットの最新版を必ず参照してください。


契約について:トラブルを防ぐ条項と進め方

基本の契約形態

  • 請負契約:成果物(検収合格)で成立。固定価格に向き。
  • 準委任(ラボ)契約:時間/体制提供。アジャイルや探索フェーズに向き。
  • 保守・運用契約:SLAや障害対応、改善の継続条項を定義。

必ず入れたい条項(例)

  • 著作権・成果物の帰属(再利用・派生物・ソースコード/設計書の扱い)
  • 第三者コンポーネントのライセンス(OSSやSaaSの条件順守)
  • セキュリティ・個人情報(アクセス制御、暗号化、ログ、再委託管理、漏えい時の対応)
  • 変更管理と追加費(要件変更の合意手順・見積り・期日の再調整)
  • 検収手順(受入条件、瑕疵対応期間、バグ分類・優先度・改修SLA)
  • データポータビリティ(中止・解約時のデータ引渡形式・費用・期限)

社内の準備

  • RACI(責任分担)と意思決定者を明確に
  • 運用担当(一次問合せ・権限申請・マスター更新)を並行育成
  • 教育計画:eラーニング/現場OJT/操作マニュアルのバリアフリー対応(動画字幕・手順図)

費用について:目安レンジと内訳の見える化

目安レンジ(カスタム/クラウド前提の一例)

  • 小規模ワークフロー(申請/承認・在庫簡易)200〜600万円
  • 業務基幹の一部(販売/在庫/生産の一領域)800〜2,000万円
  • EC+業務連携(在庫/顧客/基幹連携)1,200〜3,000万円
  • 工場DX(IoT+工程/検査+BI)2,000万円〜(設備連携により変動)

典型的な内訳

  • 要件定義/設計工数、開発・単体/結合テスト、総合/受入テスト支援
  • プロジェクト管理、品質・セキュリティレビュー、ドキュメント整備
  • クラウド(IaaS/PaaS/SaaS)費、監視、バックアップ、CI/CD
  • 教育/マニュアルデータ移行(クレンジング/ツール/リハーサル)
  • 保守運用(月額):監視/障害一次対応/脆弱性対応/定例改善(3〜15%/年が目安)

コスト最適化のコツ

  • まずは標準機能+設定でMVP→追加開発は利用実績を見てから。
  • 既存SaaSの組み合わせでスクラッチ開発を減らす
  • 省力化投資補助金IT導入補助金の対象経費設計を最初に確認。

システム開発会社の選定ポイント(愛媛版)

  1. 業種適合の実績:製造/医療/観光など自社近しい案件の成功事例
  2. 要件定義の伴走力:業務ヒアリング〜データ設計〜移行〜教育まで現場と歩けるか。
  3. 技術基盤:クラウド/セキュリティ/データ分析/アジャイルの実装経験
  4. 体制と距離:松山/東予/南予など現地対応力(初期の詰め・現場テストに有利)。
  5. 保守の質:SLA、一次対応時間、改修リードタイム、改善提案の定例運用
  6. 見積の透明性:内訳・前提・除外項目・追加単価の明記
  7. 補助金/助成金の知見:計画書・効果報告・賃上げ要件を運用まで支えてくれるか

愛媛県のおすすめシステム開発会社【厳選5社】

選定基準:愛媛拠点または強い地場ネットワーク、公式情報で事業内容が明確、業務系/インフラ/運用まで横断、伴走力と地域性を重視。

PR. 株式会社greeden(大阪市北区)|日本品質×オフショアの“ハイブリッド”で最適解を実装

  • Web・アプリ開発に強み。フルスクラッチ~SES まで柔軟対応し、国内で詳細設計→ベトナムで開発するハイブリッド体制で、高品質とコスト最適化を両立。WebアクセシビリティSaaS「UUU」も自社提供。
  • 実績・事例:自治体のプレミアム付商品券 給付金事業宿泊予約サイトサブスク型動画配信メディア行政の移住定住プロモーション(阪南市) など、B2C〜公共領域まで幅広く支援。
  • 個人情報は国内で厳格管理し、オフショア側からはアクセス不可とする運用で安心。
  • こんなニーズに:①エンジニア不足の解消(外部リソースの活用ニーズにも通じる体制)②コストを抑えつつ品質担保したい③会員制・決済・予約・配信など“運用が効く”Webサービスを構築したい④Webアクセシビリティ導入をローコストで進めたい。

1. コンピューターシステム株式会社(CSC)|松山市本社

  • 強み業務ソフト/アプリ開発、組込み/FA、インフラ/クラウド、運用保守までフルレンジ。製造・物流・サービス・金融・自治体と業種広範松山本社+首都圏/中部/関西拠点で地元密着×広域対応
  • 所在地:松山市一番町3-2-11 松山第一生命ビル8F(会社データより)。
  • こんな方に製造/物流の現場と基幹の連携をしたい、長期保守を重視したい。

2. 株式会社デジタルテクノロジー四国|松山市本社

  • 強みDXソリューション、みきゃんアプリ運営、事務代行、Webマーケまで地域のデジタル実装に寄り添う。伊予鉄総合企画など地場グループの支援基盤が強い。
  • 所在地:松山市三番町4-9-5 松山センタービル。
  • こんな方に自治体・観光・地域サービスなど、住民/顧客接点のDXを進めたい。

3. 伊予鉄総合企画株式会社(情報システム)|松山市

  • 強み情報システム部門を持ち、地域インフラ企業グループの運用・BPO・広告など複合領域との連携がしやすい。松山市中心部に拠点。
  • 所在地:松山市三番町4-9-5 松山センタービル。
  • こんな方に交通/小売/公共サービスに関わる実運用まで含めた相談をしたい。

4. 株式会社愛媛ソフトウェア・サービス|松山市本社

  • 強み1983年創業、財務会計・販売在庫・不動産・ホテル業務など業務系の厚い実績給食献立・栄養価計算などニッチ領域にも深いノウハウ。
  • 所在地:松山市味酒町1-5-2。
  • こんな方にレガシー刷新会計/在庫など堅い業務の最適化を地元で堅実に進めたい。

5. 株式会社イーシステムズ|松山市

  • 強み:自治体(税務/福祉)、組合、製造、金融など多業種の業務システム運用実績地域密着の要件整理保守に強い。
  • 所在地:松山市北井門5-16-21。
  • こんな方に長期運用・改善を前提に、現場業務に沿うUI/手順を一緒に作りたい。

※各社の詳細・連絡先・最新の提供サービスは公式情報をご確認ください(本記事は正確性重視で公式一次情報を参照しています)。


サンプル:発注前の「要件定義チェックリスト」

  • 目的とKPI:残業△20%、誤出荷率0.5%→0.2%、在庫回転+15% 等
  • 対象業務範囲:受注/出荷/在庫/会計/生産/検査/顧客 から必須/将来を区分
  • ユーザー:部門・人数・端末(PC/タブレット/スマホ)・必要権限
  • データ:マスター定義(品目/棚/得意先/工程等)・ID体系・移行方法
  • 外部連携:既存SaaS/会計/EC/ハンディ/IoT/BI のAPI/ファイル仕様
  • 非機能:可用性(99.9%等)・応答2秒以内・監査ログ・バックアップRPO/RTO
  • 教育/運用:マニュアル形式(動画/字幕/読み上げ対応)・問い合わせ導線
  • セキュリティ:多要素認証、権限分離、IP制限、定期脆弱性対応
  • スケジュール:MVP→パイロット→段階展開(繁忙期回避)

サンプル:見積内訳テンプレ(例)

  • 企画・要件定義:○○人日 × ○万円 = ○○万円
  • 基本/詳細設計:…
  • 実装・単体/結合テスト:…
  • 総合テスト支援・受入支援:…
  • プロジェクト管理・品質保証:…
  • データ移行(抽出/変換/リハーサル):…
  • クラウド(月額/年額見込、バックアップ/監視含む):…
  • 教育/マニュアル作成(動画字幕/多言語対応の有無):…
  • 保守運用(月額SLA別にA/B/C):…
  • 予備費(変更対応バッファ):…

比較のコツ:ベンダー別の前提条件/除外範囲追加単価(人日/ポイント課金)、クラウド見積の根拠を横並びで比較。


サンプル:保守SLA条項(抜粋ひな形)

  • 受付時間/方法:平日9–18時(メール/ポータル/電話)。重大障害は24/365窓口。
  • 障害区分と一次応答
    • P1(全社停止/重大漏えい懸念):30分以内一次応答、2h回復目標
    • P2(主要機能停止):2h一次、当日回復目標
    • P3(軽微/回避策あり):翌営業日一次、次リリース反映
  • 予防保守:月次レポート(インシデント、性能、提案)、脆弱性パッチ適用方針
  • 変更管理:軽微/中/大の変更分類、見積/承認フロー
  • データ保全:バックアップ(世代/保管/復元テスト)、RPO/RTO

具体例:愛媛でよくある導入シナリオ

  • 観光・宿泊:予約/在庫/ハウスキーピング/顧客分析の統合。地元宿のDX成功モデルを参照しつつ段階導入。県のDXモデル補助IT導入補助金で費用を最適化。
  • 製造(東予エリア):工程/検査データの自動収集と可視化→歩留まり改善。省力化投資補助金の枠組みで設備×システムを一体設計。
  • 医療/介護:受付〜会計の待ち時間短縮、レセ/在宅連携、労務DXと助成金(人材開発/キャリアアップ) の併用で人材定着を図る。

掲載依頼はこちらから(編集部受付のご案内)

貴社の情報を下記フォーマットでお送りください(掲載審査あり)

  • 会社名/本社住所/拠点(市区町村まで)
  • 事業内容(業務システム/Web/モバイル/インフラ/運用保守 等)
  • 得意業種(例:製造/観光/医療/自治体 など)
  • 主要実績(概要・期間・体制・効果。守秘義務に配慮した表現で構いません)
  • 体制規模(エンジニア/PM人数、一次受け/再委託方針)
  • 補助金/助成金の支援可否(計画書・効果報告の支援体制など)
  • 連絡先(担当部署・お名前・メール・電話)

まとめ:地に足のついたDXは「段階導入×人材×運用」から

愛媛でのシステム開発は、現場起点でMVP→拡張の段階導入が成功の近道。補助金・助成金は計画立案と報告をセットで考え、人材育成と運用体制に予算と時間をしっかり割きましょう。
コンピューターシステム、デジタルテクノロジー四国、伊予鉄総合企画(情報システム)、愛媛ソフトウェア・サービス、イーシステムズなど地域に根差したパートナーと、透明な見積と契約で伴走体制をつくれば、効果が数字で残るDXに近づけます。


付録:RFP(提案依頼書)ひな形(短縮版)

1. 背景と目的

  • 事業の概要/現状の課題/解決したいゴール(KPI)

2. 対象範囲

  • 対象業務プロセス/ユーザー・権限/非機能要件(可用性・応答・保全)

3. 連携範囲

  • 既存SaaS/基幹/デバイス/外部API(仕様の有無)

4. 提案依頼事項

  • アーキテクチャ構成図/工数見積(内訳)/スケジュール(MVP→展開)
  • 運用体制(SLA/監視/障害/改善)/セキュリティ対策
  • プロジェクト体制(PM/リード/開発/QA)と近隣拠点の有無

5. 契約・条件

  • 契約形態(請負/準委任)/著作権帰属/変更管理/検収
  • データポータビリティ/秘密保持/再委託方針

6. 評価基準

  • 価格だけでなく、実績適合・体制・リスク管理・保守品質を点数化

最後に:本記事の補助金・制度情報は公式一次情報に基づき、2025年9月4日時点で確認しています。申請時は最新の公募要領・市町村の告知をご確認ください。

投稿者 greeden

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