【2025年版】お名前.com・Qドメイン・ムームードメイン・ゴンベエドメイン・Xserverドメイン徹底比較

先に結論：どのサービスを選べばいい？

まず最初に、5つのドメイン取得サービスのざっくりした結論からお伝えします。

• 「とにかく定番で失敗したくない・選択肢を広く持ちたい」
  → お名前.com（国内最大級・630種類以上のドメイン・シェアNo.1クラス）
• 「長く使うことが前提で、更新料金を抑えたい・Xserverのサーバーも使う予定」
  → Xserverドメイン（.comの更新料が1,602円と主要サービスの中でも安い水準）
• 「個人ブログ・ハンドメイド・小規模ショップなど、ゆるく楽しく始めたい」
  → ムームードメイン（.comがキャンペーンで数百円、ロリポップ！など同系列サーバーと連携しやすい）
• 「中古ドメインや大量ドメイン運用で、SEOも意識したい」
  → Qドメイン（中古ドメイン販売・大量ドメイン一括管理が強み）
• 「海外ドメイン・レアなドメインを取りたい法人・グローバル展開企業」
  → ゴンベエドメイン（約1,000種類のドメイン、海外・特殊ドメインが豊富）

料金だけで見ると、Xserverドメインとお名前.comが「定番ドメインのコスパ重視派」向け、Qドメインとゴンベエドメインは「特殊ドメイン・業務用途重視派」向けというイメージになります。

この記事でわかること・想定読者

この比較記事でわかること

• 5つのサービスの料金・機能・特徴の違い
• ドメイン会社を選ぶときにチェックしたい6つのポイント
• 用途別（個人ブログ／副業アフィリ／中小企業／グローバル企業など）でのおすすめ組み合わせ
• 実際に「.comドメインを3年間使う」ことを想定しただいたいのコスト感のサンプル

この内容が特に役立つ人

少し具体的に、どんな方に役立つ内容かを整理しておきます。

• 初めてWordPressブログやアフィリエイトサイトを作る個人
• SNS集客とあわせて、自分のホームページやポートフォリオサイトを作りたいフリーランス
• 自社サイトや採用サイトを立ち上げたい、中小企業のWeb担当者さん
• サテライトサイトやLPを複数運用している、Web制作会社・広告代理店
• 海外展開やニッチ市場向けに、国別ドメイン・特殊ドメインを検討している企業

この記事を読み終える頃には、「自分のケースなら、まずはこの1社でスタートしよう」とはっきり判断できる状態を目指してまとめています。

ドメイン会社選びで見るべき6つのポイント

5社それぞれの特徴に入る前に、「そもそもドメイン会社は何を基準に選べばいいの？」という点を整理します。

1. 取得料金と更新料金

• 取得料金…最初の1年分。キャンペーンで0円～数百円になることも多い
• 更新料金…2年目以降の毎年かかる費用で、こちらが長期的なコストの本命

例として、.comドメインの更新料金（1年あたり）の目安をまとめると、

• Xserverドメイン：1,602円
• ムームードメイン：1,728円
• お名前.com：約1,700円台（サービス維持調整費込みの水準）
• Qドメイン：2,310円
• ゴンベエドメイン：2,530円

といったイメージで、長く使うほど更新料金の差が効いてきます。

2. 取扱ドメインの種類

• 王道：.com, .net, .jp, .co.jp など
• 新gTLD：.shop, .blog, .tokyo, .tech など意味を持つドメイン
• 国別ドメイン：.us, .fr, .ec など海外展開に有利なドメイン

お名前.comは630種類以上、ゴンベエドメインは約1,000種類以上のドメインを扱っており、特殊ドメインを探す場合には選択肢の多さが重要になります。

3. Whois情報公開代行（プライバシー保護）

Whois情報には、本来は氏名・住所・電話番号などが掲載されます。
個人運営サイトの場合、これをそのまま公開するのは怖いですよね。

• お名前.com・Xserverドメイン・ムームードメイン・Qドメイン
  → 多くのドメインでWhois情報公開代行が無料
• ゴンベエドメイン
  → 「Whoisガードサービス」が有料オプション

個人で使うなら、「Whois代行が標準で無料な会社」を選ぶと安心です。

4. 管理画面の使いやすさ・日本語サポート

• ドメインのネームサーバー変更やDNS設定は、慣れていないとつまずきやすい箇所
• 日本語マニュアル・メール／チャット／電話サポートがあるとかなり安心

特に、レンタルサーバーと同一グループ企業が運営している場合、
「ワンクリックでサーバーと紐づけ」できるケースが多く、初心者さんほどメリットが大きいです。

5. レンタルサーバーとの相性・セット割

• お名前.com × お名前.comレンタルサーバー
• ムームードメイン × ロリポップ！レンタルサーバー
• Xserverドメイン × エックスサーバー（Xserver）

このような同系列サービスの組み合わせでは、「ドメイン永久無料」や「2カ月サーバー無料」といったセット割が用意されていて、合計コストがかなり下がる場合があります。

6. 信頼性・実績・特殊なニーズ

• 長期運用するほど、会社の安定性や実績は重要です
• 海外ドメイン・ブランド保護・大量ドメインなど、ニッチなニーズがある場合は専門性もチェック

お名前.comやゴンベエドメインは、ICANN公認レジストラとして認定されているため、信頼性・安定性という意味でも評価されています。

5社ざっくり比較表（強みと向いている人）

※料金イメージは2025年時点の情報や比較記事をもとにした概算です。実際の取得前には必ず公式サイトで最新の料金をご確認ください。

お名前.com（GMOインターネットグループ）

概要と特徴

お名前.comは、GMOインターネットグループが運営する国内最大級のドメイン取得サービスです。
630種類以上のドメインを扱い、国内シェアは長年トップクラス、登録実績も3,800万件以上と公表されています。

• 取り扱いドメイン数がとても多い
• キャンペーンで初年度0円〜1円になることがある
• レンタルサーバーやメール、SSL、Microsoft 365 など関連サービスも同じアカウントで利用可能

料金の傾向（.comを例にしたイメージ）

• 取得料金：キャンペーン時は0円（1個目のみ）〜数百円
• 更新料金：.comで1,700円前後（サービス維持調整費込みの水準）

取得時の安さはトップクラスですが、「取得は激安・更新はそこそこ」というバランスなので、長く使うドメインほど更新料金も意識しておきたいところです。

メリット

• 国内シェア・実績・知名度が非常に高い
• ドメインの種類が豊富で、「.shop」「.tokyo」など新gTLDも選びやすい
• Whois情報公開代行やセキュリティ関連オプションが充実
• レンタルサーバー契約とセットで、ドメイン実質0円になるキャンペーンも頻繁に開催

注意したい点

• 申込画面でオプションが多く、初めての方はチェックを外し忘れやすい
• 「サービス維持調整費」が別途かかるため、更新料金が表示価格よりも少し高く感じることがある

お名前.comが向いている人

• 「どこの会社かよく分からないところは不安」という方
• 新gTLDやちょっと珍しいドメインも含めて、候補をたくさん見比べたい人
• 将来的にサーバーやメール、SSLなどもまとめて1社管理したい中小企業

Xserverドメイン（エックスサーバー）

概要と特徴

Xserverドメインは、エックスサーバー株式会社が運営するドメイン取得サービスです。
レンタルサーバー「エックスサーバー」と同じグループのサービスで、ブログ運営者・制作会社からの支持がとても厚いのが特徴です。

• 維持調整費やよく分からない追加料金がないシンプルな料金体系
• .com なら新規取得が1円（1個目のみ）、更新料金1,602円（2025年9月時点）という水準
• Xserverのレンタルサーバーと組み合わせると、対象ドメインがサーバー契約中は永久無料になるキャンペーンも展開されています

メリット

• .com など定番ドメインの更新料金が5社の中で最安クラス
• Whois情報公開代行が無料で、プライバシー保護も安心
• エックスサーバーとの連携がワンクリックで完了するため、DNS設定が苦手な方にも優しい
• キャンペーンで移管料金が1円になるなど、他社からの乗り換えもしやすい

注意したい点

• 取り扱いドメイン数は十分多いものの、超マニアックな海外ドメインまで探したい場合はゴンベエドメインの方が有利
• 「エックスサーバーを絶対に使うと決めてはいない」人にとっては、セット割のメリットを活かしきれない場合も

Xserverドメインが向いている人

• WordPressブログ・アフィリエイトサイトを長く育てたい人
• エックスサーバーで本格的なWebサイトを作る予定の個人・企業
• クライアント案件で「できるだけ更新料も安いサービスがいい」と提案したい制作会社

ムームードメイン（GMOペパボ）

概要と特徴

ムームードメインは、GMOペパボが運営するドメイン取得サービスです。
ポップでかわいらしいデザインの管理画面が特徴で、ロリポップ！レンタルサーバーやムームーサーバーといった同社のサービスとの連携がしやすくなっています。

• 人気ドメイン「.com」がキャンペーンで770〜999円程度になることが多い
• 対象ドメイン＋ロリポップ！の同時契約で「ドメインずっと無料」になるプランあり
• Whois情報公開代行は無料で利用可能

料金イメージ

WordPress関連の料金比較記事などでは、2025年9月時点の目安として

• .com
• 取得：999円
• 更新：1,728円
• .jp
• 取得：990円
• 更新：3,344円

といった水準が紹介されています（キャンペーンにより変動）。

メリット

• 管理画面の雰囲気がやわらかく、初めての方でも心理的ハードルが低い
• ロリポップ！と組み合わせると「ドメインずっと無料」などの特典で、トータルコストを抑えやすい
• 趣味ブログや同人サイト、ハンドメイドショップなど、個人クリエイターとの相性が良い

注意したい点

• 更新料金自体はXserverドメインよりやや高め（.comで1,728円）なので、「最安更新料」にこだわる人には向かない
• ビジネス色の強い企業サイトなどの場合、「ポップなイメージが自社の雰囲気に合わない」と感じる方も少しだけいるかもしれません

ムームードメインが向いている人

• ロリポップ！やムームーサーバーでお手軽にWordPressを始めたい人
• 個人の作品サイトやポートフォリオなど、少し遊び心のあるWebサイトを作りたい人
• 「管理画面が難しそうだとやる気がなくなってしまう…」という、超初心者さん

Qドメイン（キュードメイン）

概要と特徴

Qドメインは、エムフロが運営するドメイン取得サービスです。
新規ドメインだけでなく、中古ドメイン（期限切れドメイン）も扱っており、SEO目的の中古ドメイン取得や、大量ドメイン運用に強いサービスとして知られています。

主な特徴は次のとおりです。

• .com 取得・更新ともに2,310円、.jp は3,000円（1年契約）
• 中古ドメイン販売やドメイン管理代行など、運用支援サービスが充実
• DNS設定・Whois公開代理・ドメインロックなどが無料で利用可能
• 同じアカウントで、格安サーバー「クイッカ」やIP分散サーバー「IQサーバー」も利用できる

メリット

• 中古ドメインを扱っているので、リンク評価の残ったドメインを活用したいSEO寄りの運用者に便利
• 大量ドメインの一括管理画面があり、サテライトサイトを多数運用する場合に効率的
• Whois情報公開代行やドメインロックが無料で使えるため、セキュリティ面でも安心

注意したい点

• .com など定番ドメインの更新料金はXserverドメインやお名前.comより高めで、コスパ重視の個人ブログにはやや不利
• 取扱ドメイン数は必要十分ですが、ゴンベエドメインほどの「超マニアックさ」はありません

Qドメインが向いている人

• 中古ドメインを使ったSEO対策を検討しているサイト運営者
• IP分散サーバーや複数サーバーとの組み合わせで、多数のドメインを管理したい事業者
• 多少料金が高くても、「管理・サポート・中古ドメインを含め1社でまとめたい」という方

ゴンベエドメイン（Gonbei Domain）

概要と特徴

ゴンベエドメインは、インターリンクが運営する、海外ドメインや特殊ドメインに強いドメイン取得サービスです。
ICANN公認レジストラであり、国内最大級となる1,000種類以上のドメインを扱っています。

• 他社では扱いのない国別ドメインや、希少なgTLDが多数
• 企業の海外進出やブランド保護など、ビジネス用途をかなり意識した構成
• .com 更新料金は2,530円など、定番ドメインでは料金が高め

メリット

• 「どうしてもこの国のドメインが欲しい」というニッチなニーズに応えられる数少ないサービス
• 更新手続きや各国特有のルールについてのサポートに慣れている
• JPドメインの移管ロック機能など、乗っ取り防止のセキュリティオプションも提供

注意したい点

• .com など一般的なドメインの料金は、5社の中でもっとも高い水準
• Whoisガードサービスが有料なので、個人利用には割高感がある

ゴンベエドメインが向いている人

• 海外進出や多言語サイトの展開を本格的に考えている企業
• .ec など、日本国内ではゴンベエドメインでしか取得できないようなドメインを探しているケース
• ブランド保護のために、世界中の類似ドメインを押さえておきたい大企業・官公庁・大学など

料金感のサンプル：.comを3年間使った場合のざっくり比較

ここからは、あくまで2025年時点の目安料金を使ったサンプルとして、
「.comドメインを3年間使ったら、どれくらいの費用差が出るのか？」をイメージしてみます。

前提とする目安料金

• Xserverドメイン
• 取得：1円（1個目・キャンペーン時）
• 更新：1,602円
• お名前.com
• 取得：0円（1個目・キャンペーン時）
• 更新：約1,700円（サービス維持調整費込みの水準として概算）
• ムームードメイン
• 取得：999円
• 更新：1,728円
• Qドメイン
• 取得：2,310円
• 更新：2,310円
• ゴンベエドメイン
• 取得：2,530円
• 更新：2,530円

（いずれも税込・2025年前後の比較記事や公式情報をもとにした概算です）

3年間利用した場合のイメージ

※ 取得1回＋更新2回で計算した、おおよその金額です。

• Xserverドメイン
  → 約3,205円（1 + 1,602 + 1,602）
• お名前.com
  → 約3,400〜3,500円前後
• ムームードメイン
  → 約4,455円（999 + 1,728 + 1,728）
• Qドメイン
  → 約6,930円（2,310 × 3）
• ゴンベエドメイン
  → 約7,590円（2,530 × 3）

かなりざっくりですが、Xserverドメインとお名前.comは3年使っても4,000円未満のゾーン、
Qドメインとゴンベエドメインは6,000〜7,000円台と、長期になるほど差が大きくなります。

もちろん、

• いつ取得するか（キャンペーン価格かどうか）
• どのTLDか（.com 以外の .jp や .shop など）
• サーバーとのセット割を使うか

によって総額は変わりますが、「更新料が高めの会社を選ぶと、3〜5年でかなり差が開く」という感覚だけでも持っておくと、失敗しにくくなります。

シナリオ別：どのサービスを選ぶべき？

ケース1：趣味ブログ・副業アフィリエイトを始めたいAさん

• 目的：WordPressでブログを作り、ゆるく収益化も狙いたい
• 必要なもの：.com または .blog＋WordPress対応サーバー

この場合、

1. エックスサーバー ＋ Xserverドメイン

• サーバー性能が高く、ブログ運営が快適
• ドメイン更新料も安く、長期運用に向く

1. 「とりあえず安く軽めに始めたい」なら
   ロリポップ！＋ムームードメインの組み合わせもアリ

という2パターンが特に相性が良いです。

ケース2：自社コーポレートサイトを立ち上げたい中小企業B社

• 目的：会社案内・採用・お問い合わせなどの基本情報を発信
• 必要なもの：.co.jp か .jp ドメイン＋安定したサーバー

この場合は、

• ドメイン種別としては .co.jp を第一候補に（日本企業であることが一目で分かるため）
• ドメイン取得サービスは、お名前.comかXserverドメインを選び、
  サーバーも同系列か実績豊富なサービスを組み合わせる

と、**コスト・信頼性・サポートのバランスが取りやすくなります。

ケース3：多言語サイトで海外展開をしている企業C社

• 目的：各国向けサイトを別ドメインで運用したい
• 必要なもの：.us, .fr, .ec などの国別ドメイン

この場合、まず候補に挙がるのがゴンベエドメインです。

• 他社では扱っていない国別ドメインや、プレミアムドメインも豊富
• 更新費用は高めでも、「その国でしか意味を持たないドメインを取れる」こと自体が価値になる

コストだけでなく、「現地での信頼感・ブランド力」を重視するケースなので、料金差は許容されやすいです。

ケース4：SEO用サテライトサイトを多数運用したい個人・企業Dさん

• 目的：複数ドメインを使ってサテライトサイトを展開、メインサイトのSEOを強化
• 必要なもの：新規＋中古ドメイン／IP分散サーバー／一括管理

この場合は、

• 中古ドメイン市場と連携しているQドメイン
• 更新料が安く、サーバーとの連携も強いXserverドメイン

の組み合わせを軸に考えるのが現実的です。

最後に：5社の使い分けまとめ

記事の最後に、もう一度ざっくりとした結論を整理しますね。

• 迷ったら：お名前.com
  → 630種類以上のドメイン・国内シェアNo.1クラス・キャンペーンも多く、最初の一社として安心感があります。
• 長期のランニングコストを抑えたいなら：Xserverドメイン
  → .com など定番ドメインの更新料が安く、エックスサーバーとのセットで「ドメイン永久無料」も狙えます。長くブログやサイトを育てたい人にぴったりです。
• 個人クリエイター・趣味サイト寄りなら：ムームードメイン
  → ロリポップ！との組み合わせで安く・気楽に始められます。管理画面もかわいらしく、はじめの一歩のハードルが低いです。
• 中古ドメイン・大量運用なら：Qドメイン
  → 中古ドメイン販売や保守代行まで含めて、ドメイン周りをまとめて任せやすいサービスです。料金は少し高めなので、ビジネス目的の運用と相性が良いですね。
• 海外展開・特殊ドメインなら：ゴンベエドメイン
  → 海外・レアドメインの選択肢が圧倒的です。料金は高くても、「世界中のドメインを押さえたい」企業には心強いパートナーになります。

ドメイン取得サービスは一度決めると、そう頻繁に乗り換えるものではありません。
だからこそ、「料金」「使いやすさ」「将来の運用イメージ」をセットで考えて選んであげると、後からラクになります。

この記事が、あなたにぴったりのドメイン会社を選ぶための、やさしい道しるべになっていますように。