【2026年1月版】今使うべきTTS(音声合成)おすすめランキング|料金比較・機能比較で失敗しない選び方
- 迷ったらの結論:制作の総合力なら ElevenLabs、開発・会話UIなら OpenAI、無料で日本語を作り込むなら VOICEVOX
- 料金比較のコツ:月額(クレジット)型/1M文字課金型/トークン型では「安さの意味」が変わります
- いちばんの落とし穴:商用利用の条件(クレジット表記、二次配布、声の権利)を先に固めると安心です
この記事が役立つ方(具体例)
この内容は、次のような方に特に向いています。目的がはっきりしているほど、選び方がスムーズになりますよ。
まず、動画や配信でナレーションを使う方です。たとえばYouTubeやTikTokで「週1本以上」投稿していると、毎回の収録や編集の負荷が積み上がります。TTSに置き換えると、台本の差し替えだけでリテイク対応できるようになり、更新頻度を落とさず品質も揃えやすくなります。
次に、社内研修・eラーニング・マニュアル音声など、一定品質を大量に回す方です。読み間違いが少なく、SSMLなどで読みを統制しやすいサービスを選ぶことで、教材の更新や多言語化も現実的になります。
そして、アプリやWebサービスに音声を組み込みたい方です。通知、読み上げ、会話UI、リアルタイム応答などは「音が出る」だけで体験が変わります。APIやストリーミング対応、出力形式、遅延の扱いなど、開発観点で選ぶのが近道です。
ランキングの評価基準(何を重視して順位をつけたか)
TTSは「音が良い」だけでは決め切れません。現場で困りやすいポイントも含め、次の観点で総合評価しています。
- 音声の自然さと調整のしやすさ(イントネーション、間、話速、感情表現など)
- 実装・運用のしやすさ(API、ストリーミング、出力形式、安定性)
- 料金の読みやすさ(無料枠、従量課金の単位、見積もりの立てやすさ)
- 商用利用の安心感(表記義務、声の権利、同意、規約の分かりやすさ)
- 日本語利用の現実性(日本語対応、声の選択肢、用途との相性)
この5つをバランス良く満たすほど、導入後の「思っていたのと違う…」が減ります。
料金比較の前提:課金単位が違うと“安い”の意味が変わります
料金の見方は、ざっくり3タイプで整理すると迷いません。
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1M文字(100万文字)課金型
台本や記事など、テキスト量に比例して費用が決まるので見積もりが簡単です。大量生成に強く、運用の予算管理もしやすい反面、制作ツール(編集UI)が薄い場合があります。
例:Google Cloud Text-to-Speech、Amazon Polly、OpenAI(TTS / TTS HD)など -
月額+クレジット(分数目安)型
制作の現場に寄り添い、音声品質のオプションや編集機能が充実しやすいタイプです。定期的に作る人ほど管理しやすく、声のバリエーションも増やしやすい一方で、生成量が急増する月は追加課金が発生しやすいです。
例:ElevenLabs、CoeFont など -
トークン型(会話AI寄り)
入力テキスト+音声出力の構造で、会話UIや動的生成に向きます。リアルタイム運用と相性が良い一方、文章の構造や会話の長さで費用が動きやすいので、テスト台本で感触を掴むのが大切です。
例:OpenAI(gpt-4o-mini-tts)
同じ「10分の音声」でも、話速や句読点、数字の読みで長さは変わります。ですから、最後に紹介する“比較用サンプル台本”を同条件で回すのが、いちばん納得感のある選び方です。
主要TTSの料金と特徴 ざっくり早見(公式ページ参照)
下の表は、公式に案内されている「課金の単位」と「試しやすさ」を中心に整理しました。正確な金額や無料枠は変更される場合があるため、最終判断は公式ページの最新表示を確認してくださいね。
| サービス | 主な課金の考え方 | 強みの方向性 | 試しやすさ |
|---|---|---|---|
| OpenAI(TTS / TTS HD) | 1M文字課金 | 実装・制御・出力形式の柔軟さ | 従量で開始しやすい |
| OpenAI(gpt-4o-mini-tts) | トークン+音声 | 会話UI・動的生成・リアルタイム | PoCに向く |
| Google Cloud TTS | 文字課金(モデル別) | 大量生成・SSML運用・モデル選択 | 無料枠があるモデルも |
| Amazon Polly | 1M文字課金(音声タイプ別) | 単価・堅牢運用・AWS連携 | 初年度無料枠あり |
| Azure Speech | 文字課金(プラン/リージョン) | 企業導入・管理性・SSML | 無料枠が明示 |
| ElevenLabs | 月額+クレジット | 制作・表現・編集・声の育成 | 無料プランあり |
| CoeFont | 月額(文字目安) | 日本語制作・月額管理 | プランで整理 |
| VOICEVOX | 無料(ローカル) | 日本語の作り込み・調声 | すぐ試せる |
【総合ランキング】今使うべきTTS 7選
1位:ElevenLabs(制作・表現・運用のバランスが強い)
ElevenLabsは、ナレーション制作を「作業」として成立させやすいサービスです。声の自然さだけでなく、編集・管理・運用の観点がまとまっていて、動画や広告、社内コンテンツなど“継続制作”と相性が良いのが魅力です。無料プランがあり、導入のハードルも低めです。
とくに便利なのは、声の印象や話し方の方向性を整えやすいことです。テロップに合わせた間の調整や、テンションの高低、落ち着きのある読みなど、制作側が欲しい「もう少しこうしたい」に手が届きやすい設計です。結果として、収録やナレーター手配が難しい案件でも、品質の均一化が進みやすくなります。
おすすめの方は、たとえば「週1以上の動画更新」「複数チャンネル運用」「案件ごとにトーンを変える」「声を資産として育てたい」方です。逆に、文字課金で最安を追う用途(大量読み上げの単価最優先)では、従量型クラウドTTSのほうが強い場合があります。
2位:OpenAI(開発・会話・制御の設計がしやすい)
OpenAIのTTSは、アプリ組み込みや会話UIを前提に設計を組み立てやすいのが大きな強みです。テキストから音声を作るだけでなく、話し方の指示(落ち着いて、明るく、早口で、丁寧になど)を運用で変えたいときに扱いやすく、プロダクト側の設計自由度が高めです。
また、出力形式の選択肢があるため、Web再生・モバイル・通話・配信など用途に合わせて最適化しやすい点も魅力です。読み上げの“品質”と同じくらい、遅延や互換性が体験を左右するので、開発者視点ではこの差が効いてきます。
おすすめの方は、「読み上げ通知」「会話AI」「アクセシビリティ機能」「リアルタイムの音声応答」など、音声をUIの一部として使う方です。制作ツールとしての使いやすさはサービスにより差が出るので、制作中心の方はElevenLabsと聞き比べて選ぶのが安心です。
3位:Google Cloud Text-to-Speech(大量生成に強く、SSMLで運用を固めやすい)
Google Cloud TTSは、モデルの選択肢があり、品質とコストを用途で切り替えやすいのが特徴です。大量生成の現場では「一定品質で崩れない」「SSMLで読みを統制しやすい」ことが重要になりますが、その点で堅実に使いやすい構成です。
SSMLを使うと、間の調整、読み上げの強調、読みの安定化(数字や日付の読みの揺れ対策)などがやりやすくなります。教材やマニュアルのように、同じ構造の文章を大量に生成する場合は、この“統制のしやすさ”が運用コストを下げてくれます。
おすすめの方は「教材・ニュース風ナレーション」「記事読み上げ」「多言語展開」「品質とコストのバランスをモデルで調整したい」方です。声の個性やキャラクター性を強く出したい場合は、制作寄りのサービスと比較すると納得感が高まります。
4位:Amazon Polly(単価の強さと運用の堅牢さ、実務向け)
Amazon Pollyは、従量課金の設計が分かりやすく、運用で回しやすいクラウドTTSの代表格です。AWS基盤を使っている環境では、権限管理やログ設計も含めて統合しやすいので、システム運用の文脈で選ばれやすいです。
また、SSML対応により、読みの統制やポーズ設計がしやすいのも実務向きです。たとえばコールセンター用スクリプトや、アナウンス系の読み上げでは「毎回同じ品質で同じ読み」を作れることが重要なので、こうした場面で強さが出ます。
おすすめの方は「大量生成の単価重視」「AWS上で完結したい」「安定運用を優先」「機械的でも読み間違いが少ないことが大切」な方です。反対に、作品としての声の表現を追い込みたい場合は、制作ツールが厚いサービスと合わせて検討すると安心です。
5位:Azure Speech(企業導入の枠組みが整い、試験導入がしやすい)
Azure Speechは、企業利用での管理性や導入手順が整っている印象が強いサービスです。特に、無料枠が明示されているため、社内稟議の前に小さく検証し、効果が見えた段階で本格導入へ進めやすいのが魅力です。
SSMLのガイドや開発ドキュメントも整理されており、テキスト読み上げを「機能」として組み込みたい場合にスムーズです。たとえば、アクセシビリティ目的の読み上げ、社内ツールの通知音声、受付案内など、業務の一部として組み込む用途で力を発揮します。
おすすめの方は「Microsoft環境で運用」「社内規定に沿って管理したい」「無料枠でPoC→本番の流れを作りたい」方です。料金や利用条件はリージョン・プランで変わることがあるので、最終的には公式ページの表示で確定させてください。
6位:CoeFont(日本語制作で月額管理したい方に向く)
CoeFontは、日本語コンテンツの制作に寄り添う形でプランが整理されているのが特徴です。月額で管理できるため、毎月の制作量がだいたい読める方には使い勝手が良く、予算化もしやすいです。
たとえば「社内の研修動画を毎月更新」「商品紹介動画を定期配信」「ナレーションが毎回似たボリュームで発生」といった場合、従量課金よりも運用の気持ちが楽になることがあります。制作フローが安定すると、台本→生成→差し替えの反復が速くなり、更新サイクルの短縮にもつながります。
おすすめの方は「日本語の自然さ」「月額での管理」「国内向け制作の手触り」を重視する方です。生成量が月ごとに大きくぶれる場合は、従量課金型も合わせて比較すると失敗が減ります。
7位:VOICEVOX(無料で日本語を作り込むなら強い。規約確認は必須)
VOICEVOXは、無料で導入でき、ローカルで完結しやすいのが最大の魅力です。イントネーションやアクセントの調整ができ、調声にこだわるほど良さが出ます。コストをかけずに日本語音声を作りたい方にとって、現実的な選択肢になりやすいです。
ただし、音声はキャラクターごとに利用規約が異なる場合があるため、商用利用や表記の要否などは必ず確認が必要です。とくに企業案件や広告などでは、表記ルールを先に決めておくと運用が安定します。
おすすめの方は「無料で始めたい」「日本語の調声を自分で追い込みたい」「ローカル環境で完結したい」方です。制作を仕事として回す場合は、規約確認の手間も含めて、運用に合うかどうかを見極めてくださいね。
目的別の選び方(最短で決めたい方向け)
動画ナレーション(週1以上の制作)
- 品質と作業効率の両立:ElevenLabs
- 台本のトーンを毎回変えたい・会話風に寄せたい:OpenAI
- 無料で徹底的に作り込みたい:VOICEVOX(規約確認込みで運用設計)
動画は「更新が続くこと」が最重要になりがちです。だからこそ、音質だけでなく、修正が簡単か、作業が短縮されるか、表記ルールが運用に馴染むかを基準にすると失敗が減ります。
アプリ・Webサービス組み込み(会話UI、通知、読み上げ)
- 会話UIや動的な読み上げ:OpenAI
- 企業管理・Microsoft基盤:Azure Speech
- AWS統合・安定運用:Amazon Polly
ここでは、音質の差よりも「遅延」「出力形式」「ストリーミング」「障害時の設計」「ログ」が体験を左右します。プロダクト要件に合わせて、実装のしやすさを優先すると選びやすいです。
大量生成(教材、記事読み上げ、業務アナウンス)
- 単価と運用:Amazon Polly / Google Cloud TTS
- SSMLで読みの統制:Google / Polly / Azure
大量生成では、声の表現よりも「読みが揺れない」ことが価値になります。品質の均一化により、視聴者のストレスが減り、内容の理解が進みやすくなるのが大きなメリットです。
比較テスト用サンプル台本(同条件で聞き比べるための“型”)
TTSの違いは、あなたの文章で最もはっきり出ます。次の短い台本を、各サービスで同じ設定(同じ話速、同じ句読点)で生成すると、差が分かりやすいです。
サンプル台本(そのまま使えます)
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数字と記号
「本日の売上は12,340円。次回は2/3の確率で改善します。受付は10:30からです。」 -
地名(固有名詞)
「渋谷・新宿・御茶ノ水を経由して、品川へ向かいます。」 -
感情の揺れ
「本当に助かりました。……でも、少しだけ悔しいです。次は勝ちたい。」 -
指示文(業務っぽい文章)
「まず確認して、次に記録して、最後に共有してください。迷ったら止めて相談です。」
チェックするポイント
- 数字・記号・日付が自然に読めるか
- 句読点の「間」が気持ちいいか
- 声が用途(信頼感、元気、落ち着き)に合うか
- 修正したいときに、SSMLや編集で追い込めるか
この4点が揃うと、導入後の満足度がぐっと上がります。
商用利用で先に決めたいこと(表記とルールのテンプレ)
仕事で使う場合、納品直前に困りやすいのが「表記」と「音声の扱い」です。ここを最初に決めるだけで、運用の摩擦が減ります。
- AI音声である旨の扱い:自社の方針として、概要欄・クレジット・アプリ内表記のどこで明示するか
- 素材の二次配布・販売の扱い:音声素材を単体で配布するのか、動画やアプリの一部としてのみ提供するのか
- キャラクター音声の表記:クレジット表記が必要か、表記の文言テンプレを用意するか
- 社内の制作フロー:台本→生成→チェック→差し替えの責任分界(誰が最終確認するか)
ここを固めると、「使えるのに怖くて使えない」が減り、制作の速度が上がります。
まとめ:迷ったら、この3つから始めるのが近道です
- 制作の総合力で選ぶ:ElevenLabs
- 開発・会話・制御で選ぶ:OpenAI
- 無料で日本語を作り込む:VOICEVOX(規約確認込みで設計)
そして最後は、必ず“あなたの台本”で試して決めてください。音声は、数字の読みや間の取り方など細部で印象が変わります。小さなテストが、いちばん確実な投資になりますよ。
参考リンク(公式・規約・料金)
- OpenAI Text-to-Speech ガイド
- OpenAI 料金(Pricing)
- ElevenLabs Pricing
- Google Cloud Text-to-Speech Pricing
- Google Cloud SSML(Text-to-Speech)
- Amazon Polly Pricing
- Amazon Polly SSML
- Azure Speech Pricing
- Azure Speech SSML(Speech Synthesis Markup Language)
- CoeFont(公式)
- VOICEVOX(公式)
- VOICEVOX 利用規約(注意事項)
- ずんだもん等の音源利用規約(例)

