【2025年版】徳島県のシステム開発会社一覧|補助金・契約・費用まで丸わかりガイド
先に要点まとめ
- はじめての依頼でも迷わない:要件定義→見積→契約→開発→受入→運用の順で進めると失敗しにくい
- 補助金は“国+徳島県”の二段構え:IT導入補助金(国)と、県独自のDX系補助を併用検討
- 契約は“成果物・範囲・検収”の三点固定:変更管理の窓口と費用ルールを明確に
- 費用は“工数×レート+保守”で考える:規模別の概算例と、見積チェックリストを掲載
- 選定は“実績×体制×伴走力”:面談で確かめる10の質問付き
- 徳島の注目5社を厳選:地場密着&得意領域がはっきりしている会社を紹介(住所・強み・向いている依頼まで)
システム開発とは?—目的は「業務の当たり前」を作り直すこと
システム開発は、目の前の作業を標準化・自動化し、事業のスピードと正確さを引き上げる「仕組みづくり」です。販売・在庫・生産・勤怠・予約・EC・データ連携など、対象は多岐にわたります。
開発の進め方は大きく2つ。仕様を固めて一気に作るウォーターフォールと、短いサイクルで検証を重ねるアジャイル。徳島県内でも、本格導入の前に“実証(PoC)”で確かめる流れが広がっています(県のDX導入支援ではPoC費用を支援)。
進行の全体像(失敗しにくい基本線)
- 事前相談(現状課題の棚卸)
- 要件定義(やること/やらないことの線引き)
- 見積・提案比較(機能・工数・リスク)
- 契約(基本&個別、検収条件、変更管理)
- 設計・実装・テスト(進捗報告は毎週)
- 受入テスト・本番移行(ユーザー教育)
- 保守運用(問い合わせ窓口・改修計画)
依頼時に気を付けること—要件は「言葉+数字+画面」で合わせる
チェックリスト(コピペOK)
- 目的:何を、いつまでに、どれくらい改善したいか(例:在庫差異を3か月で50%削減)
- 対象業務:現行フロー図/Excelや紙の帳票サンプル
- データ:件数・ファイル形式・連携先(会計、POS、基幹など)
- 権限と監査:誰がどこまで触れるか、ログはどこまで残すか
- 非機能要件:応答速度・同時接続・バックアップ・稼働率
- 外部要因:法改正(インボイス/電子帳簿保存法など)や繁忙期
- 成功基準(KPI):導入3か月後の具体指標と測定方法
- 体制:発注側の担当(意思決定者/現場キーパーソン)を明記
- 移行計画:データ移行の責任分担とリハーサル日
- 変更管理:要望追加の受付方法・見積・承認フロー
試作品(PoC)で“ズレ”を早期発見
本格導入前に、小さな画面とデータで“使えるか”を検証すると安全です。徳島県の「DX導入支援事業費補助金」は、まさにPoC費用を1/2(上限100万円) 支援する枠組みです。
徳島県で使える補助金・助成金—国の定番+県の独自枠を賢く使う
国:IT導入補助金 2025(中小企業庁)
目的:中小企業のデジタル化・DXのためのソフトウェアやサービス導入を支援
主な類型:通常枠、複数社連携IT導入枠、電子取引類型、セキュリティ対策推進枠 など
特徴:2025年は最低賃金近傍事業者の補助率を一部増加。導入後の“活用支援”やセキュリティ支援も強化。
例)商店街の複数店舗で共通POSや分析ツールを導入する「複数社連携IT導入枠」は、グループで活用できるのが利点です。
徳島ローカルの案内
徳島商工会議所や県のDXポータルでも最新情報が共有されています。まずは制度の“入口”を把握しましょう。
県:賃上げ応援!生産性向上投資促進事業費補助金(徳島県)
趣旨:DXやビジネスモデル変革を促進するため、生産工程・サービス提供方法の改善に必要な設備・システム投資を支援。
補助率:1/2以内(大幅な賃上げ時は2/3以内)
補助額:150万〜1,000万円(事業費が300万円超の案件が対象)
実施期間:交付決定日〜令和8年1月30日(金)まで(公募は令和6年10月8日〜令和7年1月17日実施)。
条件:「とくしまDX推進センター」の支援を受けDX推進計画を策定/モデル事業としての公開に協力 等。
県:DX導入支援事業費補助金(PoC支援)
趣旨:本格導入前の実証(PoC) にかかる経費を支援。
補助率:1/2以内 上限:100万円
期間:交付決定〜令和8年2月28日 まで(年度の募集要項に従う)。
人材育成(DXリスキリング等)で使える国の助成金
- 人材開発支援助成金:従業員の職務関連訓練の経費・賃金の一部を助成。2025年度は申請手続きの見直しやコース整理が進み、高度デジタル人材訓練 等が対象。
- キャリアアップ助成金:正社員転換や賃金規定改定などの取組を支援。2025年4月に制度改正あり。
はじめての補助金申請の進め方(実践ステップ)
- 目的とKPIを決める(在庫差異、売上、処理時間など)
- 該当制度を選ぶ(IT導入補助金/県のDX補助/人材育成)
- 要件定義と概算見積を先に固める
- 県のとくしまDX推進センターに相談(無料)
- 申請書の成果指標と実行計画を具体化
- 採択後は実績報告の証憑(発注・納品・検収・支払)を厳密管理
※ DX相談窓口(とくしまDX推進センター)を積極活用しましょう。
契約について—“できた/できていない”を測れる文章に
契約は 「基本契約」+「個別契約(今回分)」 が原則です。重要なのは“合意した範囲内で、何をもって完了とするか”。以下を条項に書き切ると、トラブルが激減します。
- 成果物の定義:画面・帳票・API・マスタ項目・ログなど、一覧表で明記
- 検収条件:受入テスト項目(パス基準・軽微/致命の定義)と、修正回数/期間
- 変更管理:追加要望は変更見積→承認→実装のフローへ(メール1本では着手しない)
- 知的財産:ソースコード・設計書の権利帰属、利用許諾の範囲、再利用の可否
- 再委託:許可の要否、セキュリティ条件、秘密保持
- 保守運用:対応時間、SLA、一次回答・復旧目標、バックアップ・監視体制
- 秘密保持・個人情報:NDAと個人データの取り扱い、Pマーク/ISMS準拠の要否
- 下請法配慮:発注側が優越的地位に立つ場合の配慮、検収・支払期日の明確化
サンプル(検収条項の言い回し)
乙は、甲に納入された各成果物について、受入テスト仕様書に基づく検収を実施し、合格した日をもって当該成果物の検収完了日とする。軽微な瑕疵は合格の妨げとならないが、乙は瑕疵修補の期限を定めて甲に通知する。
費用の考え方—「工数×レート+固定費」でブレを抑える
基本式:
- 開発費 =(要件定義+設計+実装+試験+PM)工数 × レート
- 固定費:クラウド利用料、外部SaaS、機器購入
- 運用費:保守(問い合わせ対応/小改修)、監視、バックアップ
規模別の概算イメージ(例・税別)
- 小規模(PoC/社内ミニツール):1.5〜3.5か月人月+SaaS数万円=150〜450万円
- 中規模(販売・在庫・勤怠の個別最適):6〜12か月人月+クラウド=600〜1,800万円
- 大規模(複数システム連携/モバイル対応):20〜40か月人月+外部連携=3,000万円〜
※ 実際の金額は要件の粒度・連携の数・品質(可用性・セキュリティ) で大きく変わります。概算段階では「作らない選択(既製品活用)」も合わせて比較すると健全です。
見積チェックの要点
- 工数の内訳が担当(SE/PG/テスター)毎に出ているか
- 単体/結合/総合テストの範囲と観点が明記されているか
- データ移行(クリーニング・突合・リハ)の工数があるか
- ユーザー教育とマニュアルが含まれるか
- 保守は時間制(例:月10時間)か成果制か、SLAと一次回答時間
システム開発会社の選定ポイント—10の質問で“伴走力”を見抜く
- 同種業務の実績は?画面・帳票サンプルを見せてください
- 提案は既製品/SaaSの併用を検討しましたか?理由は?
- PoC(実証) の計画と、成功/中止の判定条件は?
- 変更要求が出た場合の見積・承認フローは?
- テスト設計(観点リスト/カバレッジ)を示せますか?
- セキュリティ(権限・ログ・バックアップ・暗号化)は誰が設計?
- 体制表(役割・稼働率) と、主要メンバーの直近案件は?
- 運用開始後3か月のフォロー(改修・定例会)は?
- 障害時の一次対応時間と連絡経路は?
- 補助金の要件やスケジュールにどう適合させますか?
(IT導入補助金を使うなら、IT導入支援事業者かどうかも事前に確認しましょう)
徳島県のおすすめシステム開発会社(5社厳選)
選定基準:徳島県内拠点/公式情報が明確/得意領域がはっきり/中小企業に伴走できる体制がうかがえる
PR. 株式会社greeden(大阪市北区)|日本品質×オフショアの“ハイブリッド”で最適解を実装
- Web・アプリ開発に強み。フルスクラッチ~SES まで柔軟対応し、国内で詳細設計→ベトナムで開発するハイブリッド体制で、高品質とコスト最適化を両立。WebアクセシビリティSaaS「UUU」も自社提供。
- 実績・事例:自治体のプレミアム付商品券 給付金事業 、宿泊予約サイト、サブスク型動画配信メディア、行政の移住定住プロモーション(阪南市) など、B2C〜公共領域まで幅広く支援。
- 個人情報は国内で厳格管理し、オフショア側からはアクセス不可とする運用で安心。
- こんなニーズに:①エンジニア不足の解消(外部リソースの活用ニーズにも通じる体制)②コストを抑えつつ品質担保したい③会員制・決済・予約・配信など“運用が効く”Webサービスを構築したい④Webアクセシビリティ導入をローコストで進めたい。
1. 日本システム開発株式会社(JSD)—徳島本社×クラウド/業務支援に強み
- 拠点:徳島市庄町5丁目81番地80号(徳島本社)
- 強み:業務システムのコンサルティングに加え、「楽楽」シリーズ等のクラウド/SaaS導入支援までカバー。現場の運用に寄り添う設定支援・操作指導の提供実績。
- 特色:センサー/IoT領域のセンサ事業(Sensingic) も展開し、現場データの取得〜活用まで視野に入れた提案が可能。
- こんな依頼に:販売・在庫・案件管理などをSaaSで素早く立ち上げたい、紙やExcelの運用を段階的にクラウドへ
2. 株式会社オプトピア—WEB/モバイルから制御系まで幅広く
- 拠点:徳島市中島田町三丁目56番地1(本社)/横浜営業所あり。
- 強み:インターネット/イントラネット、スマホアプリ、LED制御、エコ関連の研究開発まで守備範囲が広い。開発〜運用保守・機器販売、アウトソーシングまでワンストップで対応。
- 特色:労働者派遣事業許可や次世代認定マーク(くるみん)等、体制と制度面の整備を公式に案内。
- こんな依頼に:WEB+実機連携や、モバイルアプリとバックエンドを一気通貫で任せたい
3. ロジックシステム株式会社—業務パッケージ連携と食品業向けに実績
- 拠点:鳴門市撫養町小桑島字前浜261(本社)
- 強み:企業向けシステムの設計〜開発〜保守に一貫対応。OBC奉行など既製パッケージの活用とカスタム開発のいいとこ取りが得意。自社の休暇管理パッケージ 「休暇速人」 などの提供も。
- 特色:食品業界向け「豪商」 の旗艦パートナーとしての導入・連携の経験を公表。製販在の実務に即した提案に強み。
- こんな依頼に:パッケージを活かしつつ足りない部分だけ作る、短納期・堅実運用を重視
4. ビザンコマース株式会社—“使える”WEBシステム&自社CMSのカスタマイズ
- 拠点:鳴門市瀬戸町明神字鳴谷68-5(住所・アクセス)
- 強み:WEBシステム/業務ソフト/スマホアプリ/サイト制作まで一体で構築。自社CMS 「bz|news」 をベースに、講座管理 「bz|class」 など教育・予約系の業務 に実績を持つ。
- 特色:地場密着で保守も含めて小回りが効く運用を志向。更新と運用の“続けやすさ”が武器。
- こんな依頼に:予約・講座・会員管理など、WEBで完結する業務とサイト運用を同時に改善したい
5. 有限会社ユー・テック—開発+ネットワーク+運用支援の“三位一体”
- 拠点:名西郡石井町浦庄字諏訪179-10(本社)/徳島市かちどき橋に営業所あり。
- 強み:ソフト開発・システム構築・ネットワーク設計/運用支援・ITコンサルをワンストップで提供。現場のQ&A対応〜改善提案まで運用寄りの支援が手厚い。
- 特色:2025年6月にプライバシーマークを取得と公表(個人情報を扱う業務に安心感)。
- こんな依頼に:社内ITの土台(ネットワーク・サーバー)を整えながら段階的に開発を進めたい
ワンポイント:補助金活用を想定している場合、各社に 「申請スケジュールに合わせたWBS」 を作ってもらうと安心です。県の産業DXポータルやとくしまDX推進センター も“第三者の伴走”として活用を。
公的相談・情報の“地元窓口”
- 徳島県 産業DXポータル:県内のDX支援情報・セミナーを集約。
- とくしまDX推進センター((公財)とくしま産業振興機構):無料相談、補助金情報、事例紹介。
- 徳島商工会議所:IT導入補助金等の案内・セミナー。
サンプル資料(雛形)—すぐに使えるひとかたまり
A. RFP(提案依頼書)の骨子
- 背景と目的/現状課題
- 対象業務と利用者(人数・役割)
- 必須機能/将来機能(MUST/WANT)
- 画面・帳票・インターフェース(API/CSV)一覧
- 非機能(性能・可用性・ログ・バックアップ)
- 想定データ(件数、増加率、ファイル形式)
- 導入スケジュールと制約(繁忙期/休止NG時間)
- 体制・役割(発注側・ベンダー側)
- 成功指標(KPI)とトラッキング方法
- 提案に含めるもの(要件精査、PoC案、テスト観点、教育、保守SLA)
B. 受入テスト項目の例
- ログイン/権限/パスワードポリシー
- 主要フロー(受発注、売上・仕入、棚卸、勤怠、予約 etc.)
- 例外処理(在庫不足、重複登録、タイムアウト)
- 監査系(履歴、改ざん検知、エクスポート整合)
- パフォーマンス(ピーク時同時接続)
- バックアップ/復旧手順の検証
C. 保守SLAの例
- 受付時間:平日9:00–18:00
- 重大障害:一次30分以内、復旧目標4時間
- 軽微障害:1営業日以内に一次回答
- 月次定例:問合せ分析と小改善の合意
掲載依頼はこちらから(編集部受付のご案内)
貴社の情報を掲載希望の方は、以下をお送りください。
- 会社名/所在地/設立年/資本金/社員数
- 事業内容(得意領域・対象業界・主要製品)
- 主要実績(匿名可・画面/帳票サンプル歓迎)
- 提供体制(PM/SE/デザイナー等の役割)
- 連絡先(広報・営業ご担当)
- 公的認証・許可(Pマーク/ISMS/労働者派遣 等)
- 徳島県・国の補助金に対する支援可否(申請書作成の支援範囲)
編集方針:読者が比較できる尺度(機能、導入規模、対応スピード、保守体制)で整理して掲載します。誤りのない範囲で、御社の強みが伝わる表現に整えます。
まとめ—“小さく確かめて、大きく育てる”
徳島でのシステム導入は、小さなPoCで合意形成→補助金で一歩前進→定着・横展開が王道です。
国のIT導入補助金に加え、県の生産性向上投資促進やDX導入支援(PoC) を賢く組み合わせ、とくしまDX推進センターに早めに相談する。これが“費用対効果とスピード”を両立する近道です。
参考(制度・窓口:要点のみ抜粋)
- IT導入補助金 2025:中小企業のデジタル化(通常枠/複数社連携IT導入枠/セキュリティ対策推進枠 など)。活用支援や最低賃金近傍の補助率など2025の変更点あり。
- 徳島県:賃上げ応援!生産性向上投資促進:1/2(最大2/3)・150万〜1,000万円、DX推進計画と“モデル公開”が要件。
- 徳島県:DX導入支援(PoC):1/2・上限100万円、交付決定〜令和8年2月28日。
- 産業DXポータル/とくしまDX推進センター:支援情報や無料相談・事例・セミナー。
会社情報の根拠(抜粋)
- 日本システム開発(JSD):徳島本社住所(庄町5-81-80/5丁目81番地80号)、クラウド導入支援(楽楽シリーズ)、センサ事業(Sensingic)。
- オプトピア:事業内容(WEB/モバイル/LED制御/エコ関連)、本社住所(中島田町三丁目56番地1)、認定・許可の案内。
- ロジックシステム:本社住所(鳴門市撫養町小桑島字前浜261)、業務ソリューション・奉行取扱、自社パッケージ(休暇速人)、食品業「豪商」パートナー。
- ビザンコマース:住所(鳴門市瀬戸町明神字鳴谷68-5)、WEB/業務/アプリ、自社CMS「bz|news」・講座管理「bz|class」。
- ユー・テック:本社(名西郡石井町浦庄字諏訪179-10)、徳島営業所、開発・ネットワーク・運用支援、Pマーク取得(2025/6/4)。