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目次

【2025年版】沖縄県のシステム開発会社おすすめ5社と選び方|補助金・助成金・契約・費用まで完全ガイド

最初に3分要約

  • 県の柱となるDX支援は「沖縄DX推進支援補助金」──データ利活用型は上限800万円・補助率3/4、DX推進型と業界支援型は上限1,000万円・補助率9/10設立3年以上かつ情報通信業以外が対象などの条件が明示されています。公募は年内で複数回に分かれることがあり、事前相談〜交付決定時期の逆算が重要です。
  • 小規模向けの即効性は「小規模事業者等デジタル化支援事業(ISCO)」──従業員20名以下:上限50万円・補助率3/4/21名以上:上限100万円・2/31年以上の営業実績IT利活用アンケート回答が要件です。
  • 市町村・連携施策は那覇市の産業DX促進(伴走支援スキーム)や高度IT資格取得支援、観光事業者の省人化支援など、用途別に点在。目的に合わせて組み合わせます。
  • 全国制度は「IT導入補助金2025」「中小企業省力化投資補助金(一般型)」が中心。活用支援やセキュリティ枠まで対象が拡充されています。
  • 厳選の沖縄5社:株式会社OCC/株式会社レキサス/株式会社プロトソリューション/株式会社琉球ネットワークサービス/株式会社琉球インフォテック。基幹・公共〜Web/アプリ〜業界特化まで、地元発の強みを活かす顔ぶれです(詳細は後半)。

対象読者(誰のための記事?)

本記事は、沖縄県内で「これから」または「次の一手」のシステム開発を検討する方に向けた、実務直結の総合ガイドです。

  • 宿泊・観光・小売・EC・飲食・物流・製造・建設・農水産など、5〜300名規模の事業者さま(受発注・在庫・予約・勤怠・会計の統合、DXによる省人化・省力化が課題の方)。
  • 自治体・教育・医療・団体のご担当者さま(住民サービスや校務・院内業務のオンライン化、データ利活用の推進)。
  • 創業〜第二創業のスタートアップ(PoC→MVP→本番の段階導入、将来のスケールを見据えた技術選定)。
  • IT専任がいない/少人数の企業(要件の言語化補助金の使い分け契約・検収の型を短時間で把握したい方)。

システム開発とは(1分で整理)

  • 業務や顧客体験の課題を、要件定義→設計→実装→テスト→運用保守というプロセスでITに落とし込み、継続的に改善していく営みです。
  • 成功の鍵は、「作る」より「使い切る」教育・運用ルール・改善PDCAまで含めた設計が本番。
  • ウォーターフォールは仕様が固い案件、アジャイルは手探り・実証重視の案件に向きます。
  • 小さく始めて大きく育てる:PoC(実証)→MVP(最小機能)→本番の順でリスクを抑えます。

ミニサンプル:要件の書き方(抜粋)

  • 目的:予約・入庫・出荷の二重入力を解消し、締め2営業日以内を達成。
  • KPI:欠品率50%減、受注〜出荷リードタイム30%短縮
  • 範囲:受注/在庫/仕入/会計連携、ユーザー権限(店長/本部)。
  • 非機能:同時接続200、API3秒以内、稼働率99.9%RTO4h/RPO15min

依頼時に気を付けること(失敗回避の7箇条)

  1. RFPを一枚に:目的・背景、やる/やらない、機能一覧(MoSCoW)、外部連携、非機能、受入基準、体制、工程、予算レンジ。
  2. 検収の数値化:例「検索応答1秒以内」「会計CSV突合100%一致」「休日RTO4h」。
  3. 契約類型の合意請負(成果物基準)と準委任(時間基準)の使い分け。保守SLA・知財帰属・再委託範囲・個人情報条項を早期に。
  4. 変更管理:仕様凍結日→変更は影響見積(費用/納期/品質) を伴うチェンジオーダーで。
  5. セキュリティ:権限とログ、暗号化、脆弱性対応、バックアップ、クラウド責任分界を要件表に明記。
  6. 現場巻き込み:現場代表者を意思決定ラインに入れ、週次レビュー+議事録+課題票を必須化。
  7. 補助金スケジュール先行交付決定前の発注・支払いは対象外となるケースが大半。県・市・全国の募集期間と要件を先に押さえましょう。

沖縄県内で使える主な補助金・支援(2025年)

1)沖縄DX推進支援補助金(県)— “攻めのDX”に厚い支援

  • 区分と規模
    • データ利活用型上限800万円・補助率3/4
    • DX推進型/業界支援型上限1,000万円・補助率9/10
  • 主な要件の例設立3年以上情報通信業以外の県内企業が対象(年度公募要領で詳細確認)。
  • スケジュールの考え方事前相談→申請→審査→交付決定→発注の順。交付決定前の発注不可に要注意。

編集部メモ複数部門横断の業務改革やデータ基盤整備業界横連携など“インパクト大”の取組と相性良。KPI(生産性・リードタイム・不良率など)をRFPに落とし込み、検証計画効果測定を組み込みましょう。採択企業リストが公開されるので、近しい事例の攻め方も参考に。

2)小規模事業者等デジタル化支援事業(県・ISCO)— “まず一歩”を後押し

  • 補助率・上限20名以下:上限50万円・3/4、21名以上:上限100万円・2/3
  • 典型対象SaaS導入(在庫/受発注/会計)定着支援費、一部機器(POS等は上限20%以内)など。
  • 応募要件県内事業所1年以上の営業実績アンケート回答済対象経費の按分(利用料の月割り)等の細則がQ&Aで明示。

編集部メモ“ITを使い切る”費用(定着支援) まで対象。現場浸透の壁に効きます。

3)那覇市の取り組み(産業DX促進・高度IT資格取得)

  • 産業DX促進支援:市が伴走支援の委託事業を通じて、事業者のDXを後押し。年度ごとに実施体制が案内されます。
  • 高度IT資格取得等支援情報処理・クラウド・セキュリティ等の資格取得を支援する補助。人材強化×DX推進の合わせ技に。

4)観光・サービスの省人化(OCVB)

  • 観光事業者収益力向上支援無人化・省人化に資する設備・システム等が対象、2/3・上限1,000万円の枠が設定された公募例があります(年度により変動)。

5)全国制度(県内事業者も利用可能)

  • IT導入補助金2025通常/複数社連携/インボイス/セキュリティ対策推進など。活用支援やセキュリティが対象化され、枠ごとの上限・補助率が整理されています。
  • 中小企業省力化投資補助金(一般型)オーダーメイドな設備・システム大口上限で支援。公募回制のため、スケジュールと要件更新を都度確認。

使い分けのヒント

  • 現場のデジタル化をまず一歩:小規模事業者等デジタル化支援(上限50/100万)。
  • 部門横断の“本格DX”:沖縄DX推進支援(上限800万/1,000万)。
  • 製造・物流の省人化投資:省力化投資(一般型)。
  • IT×人材の底上げ:那覇市の資格取得支援を併用。

助成金(“採択”ではなく“要件充足”のタイプ)

  • 業務改善助成金(厚労省)
    事業場内最低賃金を30円以上引上げ、かつ生産性向上投資(機械・ITツール・研修等)を行った場合に、費用の一部を助成。最大600万円の案内が示されています。賃上げ×IT投資の文脈で活用余地が大きい制度です。
  • 人材開発支援助成金
    OFF-JT/OJTの教育訓練費や賃金の一部を支給。人材育成支援/教育訓練休暇等付与/人への投資促進/事業展開等リスキリング支援などコース別に要件が整理されています。

ポイント:補助金と助成金は併用可否対象経費の重複に注意。交付決定前/計画届前の着手は原則NGです。


契約と検収(揉めないための“型”)

  • 基本契約+個別契約+NDA:秘密保持、知財帰属(著作権・成果物の利用範囲・OSSライセンス)、再委託、個人情報、反社条項、準拠法・裁判管轄。
  • 請負 vs 準委任
    • 請負は成果物・固定価格向き(要受入基準の明確化)。
    • 準委任はアジャイルや調査・要件探索向き(時間×単価で透明化)。
  • 保守SLA:障害区分、一次応答/暫定復旧/恒久対策、稼働時間、パッチ適用、脆弱性報告。
  • 検収の仕掛け受入テスト項目書合否判定是正期限軽微不具合の扱いを記載。

サンプル条項(抜粋)

  • 仕様凍結日以降の変更は、乙は10営業日以内に影響見積(費用・納期・品質)を提出し、甲は5営業日以内に可否を回答する。
  • 乙は毎週、進捗・リスク・課題・対応を週次報告する。

費用(相場感と見積書の読み方)

  • 要件定義(2〜6週):50〜150万円(現状分析・ToBe・受入基準・データ定義)。
  • Web/業務システム(中規模):300〜1,500万円(API・会計連携・権限・ログ含む)。
  • スマホアプリ(iOS/Android+API):400〜1,200万円。
  • 保守運用:月あたり5〜15%(監視・脆弱性・小改修・年次法改正)。

見積のチェック観点

  • WBSの粒度(移行・教育・並行稼働の有無)。
  • 非機能試験(性能・可用性・セキュリティ)の工数計上。
  • 第三者費用(SaaS/クラウド/決済/配送API)の月額と超過料
  • 補助対象/対象外の色分けと根拠資料(見積・WBS・契約・支払証憑)の紐付け。

沖縄のシステム開発会社おすすめ5社(編集部選)

選定基準:①県内拠点(本社または主要拠点)②実績・体制が公開されていること③業務/Web・アプリ/インフラ等のバランス一次情報で裏付けられること

PR. 株式会社greeden(大阪市北区)|日本品質×オフショアの“ハイブリッド”で最適解を実装

  • Web・アプリ開発に強み。フルスクラッチ~SES まで柔軟対応し、国内で詳細設計→ベトナムで開発するハイブリッド体制で、高品質とコスト最適化を両立。WebアクセシビリティSaaS「UUU」も自社提供。
  • 実績・事例:自治体のプレミアム付商品券 給付金事業宿泊予約サイトサブスク型動画配信メディア行政の移住定住プロモーション(阪南市) など、B2C〜公共領域まで幅広く支援。
  • 個人情報は国内で厳格管理し、オフショア側からはアクセス不可とする運用で安心。
  • こんなニーズに:①エンジニア不足の解消(外部リソースの活用ニーズにも通じる体制)②コストを抑えつつ品質担保したい③会員制・決済・予約・配信など“運用が効く”Webサービスを構築したい④Webアクセシビリティ導入をローコストで進めたい。

1. 株式会社OCC(浦添市)— 沖縄の情報化と歩んだ総合SI

  • 特徴:1966年創業。システムインテグレーション/クラウド/IDC/DRまで一気通貫。グループ600名規模、県内複数拠点+データセンター継続運用力が強み。
  • 所在地:浦添市沢岻2-17-1(OCCコンピュータビル)。
  • 向いている案件公共・医療・基幹系クラウド移行と運用BCP/DRまで含む長期案件。

2. 株式会社レキサス(うるま市・沖縄IT津梁パーク)— Web/アプリ×業務の“実装力”

  • 特徴Web/アプリの自社・受託開発kintone導入支援など業務改善×クラウドに強い。うるま市・沖縄IT津梁パーク内に本社。
  • 所在地:うるま市字州崎14-17 沖縄IT津梁パーク内。
  • 向いている案件業務SaaSと現場運用の橋渡しスモールスタート→拡張の伴走。

3. 株式会社プロトソリューション(宜野湾市)— データ×コンテンツ×開発の総合力

  • 特徴受託開発/AI・データ活用/UI/UX/BPOをワンストップ。宜野湾に自社ビルを構え、複数拠点で広域対応。
  • 所在地:宜野湾市大山7-10-25(プロト宜野湾ビル)。
  • 向いている案件Webプラットフォーム/CRM/コンテンツ連動の開発保守運用までの一括体制

4. 株式会社琉球ネットワークサービス(那覇市)— ネットワーク〜業務開発の実装部隊

  • 特徴:1997年設立。社会インフラ・金融・組込み・Web/アプリまで幅広い開発経験。人材育成長期取引に強み。
  • 所在地:那覇市久米2-4-16 大樹生命那覇ビル8F。
  • 向いている案件通信・電力等の高信頼系現場連携のWeb/モバイルR&Dフェーズの伴走。

5. 株式会社琉球インフォテック(那覇市)— EDI・B2B連携に強い地場SI

  • 特徴EDI・企業間連携を中心にコンサル→開発→運用保守24/365運用ネットワーク構築も提供。
  • 所在地:那覇市銘苅1-3-12 琉建銘苅ビル201。
  • 向いている案件受発注のデジタル化/基幹連携セキュアなB2B接続

使い分けの早見

  • 基幹・公共・BCPまで:OCC。
  • 業務SaaS×Web/アプリ:レキサス/プロトソリューション。
  • インフラ寄り〜幅広い開発:琉球ネットワークサービス。
  • EDI・B2B連携:琉球インフォテック。

選定チェックリスト(沖縄で効く“地に足”の基準)

  1. 業界親和性:観光・小売・物流・製造・建設など、沖縄の産業構造に合う事例があるか。
  2. 運用までの伴走力教育・定着支援・ヘルプデスクを明示しているか(小規模デジタル化支援の思想と相性)。
  3. セキュリティと品質:ISMS・Pマーク等の認証、ログ・監査・バックアップの設計実績。
  4. クラウド&ネットワークゼロトラスト/VPN/監視まで含む設計・運用力。
  5. 補助金の実務知見沖縄DX推進支援/小規模デジタル化支援/IT導入の要件に沿った提案・見積の作法。
  6. 地域連携ISCO/ResorTech等のエコシステムにつながる相談窓口・イベント参加歴。

スケジュールとドキュメント(そのまま使える雛形)

6か月ロードマップ(Web業務システム例)

  • W1–W3:要件定義(AsIs→ToBe、データ定義、受入基準、KPI確定)
  • W4–W6:基本設計(画面・API・外部連携・非機能)
  • W7–W14:実装(2〜3イテレーション)+結合テスト
  • W15–W18:総合テスト・移行・教育・並行稼働
  • W19:本番切替(段階リリース・ロールバック手順)
  • W20以降:安定化(SLAレビュー、改善チケット消化)

受入テスト観点(抜粋)

  • 受注登録の必須・桁数・形式チェック
  • 在庫引当同時接続50応答1秒
  • 会計CSVの件数・金額・税額突合
  • 権限・監査ログ(2年保管
  • RTO4h/RPO15minの復旧検証

見積フォーマット例(抜粋)

区分 工数 単価 金額 備考
要件定義 20人日 8万円 160万円 WS3回・受入基準定義
基本設計 25人日 8万円 200万円 画面・API・IF仕様
実装・単体 80人日 8万円 640万円 10画面+API5本
結合・総合 30人日 8万円 240万円 性能・セキュリティ試験含む
データ移行 80万円 本番1回
教育・マニュアル 40万円 操作資料・動画
保守(年) 120万円 9–18時/P1一次応答2h

補助金対応のコツ対象/対象外に色分けし、見積・WBS・契約・支払証憑をひも付け。IT導入や県の補助は事前手続き順守が肝です。


よくある質問(超短答)

Q. 何から始める?
A. KPI(数字)→RFP一枚→候補3社に同条件依頼。補助金の募集期間に間に合う逆算を。

Q. 小さく確実に進めたい
A. 小規模デジタル化支援SaaS+定着支援から。按分計算や対象経費のルールをQ&Aで確認。

Q. 県のDX推進と全国制度は併用できる?
A. 事業や経費の重複は不可が原則。目的や経費の切り分けを。必ず最新要領を確認しましょう。


掲載依頼はこちらから(編集部受付のご案内)

下記をコピーしてご記入ください。内容確認のうえ、編集基準に沿って事実確認と追加ヒアリングを行います。

  • 会社名/本社・主要拠点(県内住所)
  • 得意領域(基幹・Web・アプリ・IoT・RPA・ローコード など)
  • 主な実績(直近3件/業種・規模・技術スタック・導入効果)
  • 体制(PM・SE・QA・サポート、再委託の有無)
  • 情報セキュリティ(ISMS/Pマーク/脆弱性対応ポリシー)
  • 補助金・助成金の伴走経験(名称・回数・採択率)
  • 連絡先(担当者・部署・メール・TEL)
  • 掲載希望の切り口(事例/技術/地域貢献 など)
  • ロゴ・写真・コーポレートメッセージ(任意)

参考・一次情報(主な根拠)

  • 沖縄DX推進支援補助金(区分・上限・補助率・公募期間の例)/採択企業一覧
  • 小規模事業者等デジタル化支援事業(ISCO)(補助率・上限・要件、費用按分の考え方)。
  • 那覇市の取組(産業DX促進の実施体制/高度IT資格取得支援)。
  • 観光事業者の省人化支援(OCVB)(補助率・上限の例)。
  • IT導入補助金2025(制度概要・拡充点)/省力化投資(一般型)(特徴・公募回制)。
  • 助成金:業務改善助成金(最大600万円等のリーフレット)、人材開発支援助成金(各コース)。
  • 掲載企業の一次情報
    • 株式会社OCC(企業概要・本社所在地・事業領域)。
    • 株式会社レキサス(会社概要・事業内容・所在地)。
    • 株式会社プロトソリューション(会社概要・拠点)。
    • 株式会社琉球ネットワークサービス(企業紹介・所在地)。
    • 株式会社琉球インフォテック(会社情報・所在地)。

まとめ(今日から動く3ステップ)

  1. 課題を数字で言語化:処理時間・ミス率・回転率・リードタイムなどKPIを決める。
  2. RFPをA4数枚に:目的・スコープ・受入基準・非機能・工程・予算レンジ。
  3. 制度の当てはめ小規模デジタル化(50/100万)→県DX(800万/1,000万)→全国制度の順で検討し、交付決定前に契約しない運用を徹底。

注記:本記事は2025年9月5日(日本時間)時点の公表情報をもとに作成しています。募集要領・スケジュールは更新される場合があります。申請前に最新の一次情報をご確認ください。

投稿者 greeden

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