16のMBTI性格タイプとIT業界での適職
16のMBTI性格タイプとIT業界での適職
目次

非エンジニアがVSCodeを利用してできる便利な使い方10選 —— 今日から“資料・業務・コミュニケーション”が軽くなる実践ガイド

まずは要点(1分で全体像)

  • VSCodeは“開発者だけの道具”ではありません。 議事録、企画書、CSVの確認、画像の下ごしらえ、共同編集、APIの試し打ちまで、ノーコードで日常業務を一気に効率化できます。
  • 今日から始められる10の定番ワザを、設定手順・ショートカット・失敗しやすいポイントまで非エンジニア目線で解説します。
  • 対象読者は、広報・人事・マーケ・セールス・バックオフィス・教育現場・個人事業主・学生まで。資料作成やデータ確認が多い方ほど効果大。
  • アクセシビリティ配慮として、キーボード操作・配色・読み上げ・拡大縮小など、誰にでもやさしい設定を添えています。
  • 迷ったら次の優先順位で導入:①Markdownメモ → ②スペル/文法チェック → ③CSVビュー → ④共同編集(Live Share) → ⑤テンプレ化(スニペット/プロファイル)

このガイドが役立つ人と、得られる具体的な変化

このガイドは、パワポや表計算に時間を取られている非エンジニアの方に向けた内容です。特に、

  • 広報・マーケ:SNS原稿/プレス素材の下書きがMarkdownで高速化。校正・差分確認もラクに。
  • 人事・管理部門:応募者一覧や勤怠データなどCSVの一次チェックマウスだけで迅速に。
  • セールス:要件ヒアリングの議事録テンプレをスニペット化。情報の取りこぼしが減少。
  • 教育・研修担当:資料や課題の共通フォーマット作成、受講生との共同編集がスムーズ。
  • 個人事業主/学生ノート、論文・レポート、見積書ドラフトを1アプリで完結し、余計なアプリ切替が激減。

導入後は、探す・整える・共有するにかかる時間が目に見えて縮みます。さらにテンプレ化共同編集を組み合わせることで、属人作業の脱却レビューの可視化が進み、情報アクセシビリティ(誰にでも届きやすい形での情報提供)も向上します。


1. 議事録・メモ・企画書を“すばやく・崩れず”に:Markdown運用

ねらい:文書を見出し・箇条書き・表の最小構成でシンプルに。レイアウト崩れゼロで共有しやすい。
使い方

  1. 新規ファイルで 議事録_YYYYMMDD.md を作成。
  2. 画面右上の**プレビュー(Open Preview)**で二画面表示。ショートカットは Ctrl/Cmd + KV
  3. 見出しは # の数で層を作る(例:# タイトル## 議題### 決定事項)。
  4. チェックリストは - [ ]、完了は - [x]
  5. 表は | 項目 | 担当 | 期限 | のように“縦棒とハイフン”で作る。

テンプレ(コピペOK)

# 会議名(YYYY/MM/DD)
- 目的:____
- 参加:____
- 決定事項:____
- 宿題(ToDo):____

## 議題1
- 論点:
- 結論:
- アクション:- [ ] 担当/期限

## 議題2
...

小ワザ

  • Ctrl/Cmd + B でサイドバーON/OFF、Zen ModeCtrl/Cmd + KZ)で没入書き。
  • ファイル名の規則(例:PJ-顧客名_日付_版数.md)を決めておくと、検索・差分比較が簡単。
    つまずき回避:Wordに比べ装飾は少ないですが、そのぶん構造が揃い情報の再利用が容易。配布時はPDF化も可能(印刷からPDF保存)。

2. スペル&文法チェックで“読みやすさ”を底上げ(日本語/英語)

ねらい:誤字脱字や文のねじれを執筆中に即時検知。非エンジニアでも安心。
手順例

  • スペルチェック:拡張機能「Code Spell Checker」を導入。英単語のミスを下線で提示し、右クリックで辞書登録。
  • 英文の文法:拡張機能「LTeX」を使うと、英文の基本的な文法・スペル・スタイルを指摘してくれます。
  • Markdownスタイル:拡張機能「Markdown All in One」で、プレビューの整形や見出し番号付与を自動化。

運用サンプル

  • プレスリリース原稿は日本語で執筆 → 英訳セクションだけLTeXでチェック
  • 社内WikiはMarkdown All in Oneで、見出しの目次(TOC)自動生成を活用。
    注意:自動校正は“提案”です。最終判断は人。読み手(顧客/上司/外部)ごとに語尾や敬体を整えましょう。

3. CSV/TSVを“見やすく・壊さず”確認:Rainbow CSVで色分け&簡易クエリ

ねらい:Excelを開かずに列ずれゼロでCSVを高速確認。件数が多くてもサクサク。
手順例

  1. 拡張機能「Rainbow CSV」を導入。
  2. CSVを開くと列ごとに色分けされ、ヘッダが見やすい。
  3. コマンドパレット(Ctrl/Cmd + Shift + P)で“Select By Column”→列抽出。
  4. さらに**簡易クエリ(RBQL)**で「列Aがxxの行だけ」など素早く抽出。
    活用シーン
  • 問い合わせログから特定顧客の履歴だけ抽出。
  • ECの在庫CSVで、特定カテゴリの品番だけ先に確認。
    注意:大型CSVは読み取り専用で安全に。更新は最後にまとめて。誤操作防止に編集前のコピーを。

4. 画像の“下ごしらえ”を一瞬で:Markdownにクリップボード貼り付け

ねらい:議事録や手順書にスクショを即貼付。リンクや保存名も自動。
手順例

  1. 拡張機能「Paste Image」を導入。
  2. 画像をコピーし、Markdown上で Ctrl/Cmd + Alt + V
  3. プロジェクト内の images/ に自動保存、記事には ![](images/xxx.png) を自動挿入。
    使いどころ
  • 操作マニュアル、議事録のUI差分を明示。
  • 提案資料の参考スクショをサッと共有。
    注意:社外共有時は個人情報や機密の写り込みに注意。画像はモザイク切り抜きで最低限の情報に。

5. 図解・フローチャートを“その場で”:draw.io統合で編集〜書き出し

ねらい:ツールを渡り歩かずVSCode内で図を作成・更新
手順例

  1. 拡張機能「Draw.io Integration」を導入。
  2. workflow.drawio を新規作成→キャンバスで図形を配置。
  3. 右クリックからPNG/SVGでエクスポートし、Markdownに貼付。
    事例
  • 問い合わせ対応フロー承認プロセス社内ネットワーク図を1ファイルで管理。
    注意:SVGは拡大縮小に強い反面、情報の埋め込みが多い場合は社外持ち出し前に内容精査を。

6. ノーコードでAPIを“試し打ち”:REST Client / Thunder Client

ねらい:開発部門に依頼する前にAPIの入り口だけ自分で確認
2つのアプローチ

  • REST Client(テキスト派)sample.http に以下を貼るだけで実行できます。
### 顧客リストの取得
GET https://example.com/api/customers
Authorization: Bearer {{TOKEN}}
  • 送信すると、**レスポンス(JSON)**が画面内に表示/保存。
  • Thunder Client(GUI派):Postmanに近い操作感。フォーム入力→送信でOK。

使いどころ

  • Webhookの疎通確認外部サービスのヘルスチェック仕様書の穴埋め
    注意機密トークンは環境変数や設定ファイルに保管。共有リポジトリには直書きしないでください。

7. 書式統一・置換・整列を“秒で”:マルチカーソル&正規表現

ねらい:繰り返し編集を一発で
主な操作

  • マルチカーソルAlt(MacはOption)を押しながらクリックで複数カーソル。縦に並べて同時入力。
  • 同一語の連続選択Ctrl/Cmd + D次の一致を追加選択
  • 全ファイル置換Ctrl/Cmd + Shift + H正規表現.* ボタン)で「住所:→所在地:」など一括置換
  • 整形(フォーマット)Shift + Alt + F(MacはShift + Option + F)でインデント/改行を自動調整(Markdown/JSONに有効)。

実例

  • 100件のToDoの先頭に- [ ]を付けたい → 行頭にマルチカーソルで一括入力。
  • “eメール”表記を“メール”に統一 → 全置換で一度に修正。
    注意:広範囲置換は直前に保存&差分確認。取り返しが効くようバックアップを。

8. いつもの文面を“ワンタッチで”:スニペット(テンプレ)作成

ねらい挨拶文・議事録・日報・問い合わせ返信を半自動化。
手順例

  1. コマンドパレットで「User Snippets」→markdown.jsonを選択。
  2. ひな形を登録します(サンプル):
{
  "議事録テンプレ": {
    "prefix": "minutes",
    "body": [
      "# ${1:会議名}(${CURRENT_YEAR}/${CURRENT_MONTH}/${CURRENT_DATE})",
      "- 目的:$2",
      "- 参加:$3",
      "## 決定事項",
      "- ",
      "## 宿題(ToDo)",
      "- [ ] 担当: 期限:",
      "## メモ",
      "- "
    ],
    "description": "会議議事録の基本フォーマット"
  }
}
  1. Markdownで minutes と打ってTab → 一瞬で展開。
    応用メール定型文、見積り条件、レビュー観点など、部署の“暗黙知”をテンプレ化。
    注意最新版テンプレの配布先(社内共有)を決めておき、重複更新を防止。

9. “同じファイルを一緒に見る”だけで強い:Live Shareで共同編集

ねらい:ファイルを送らずにリンク共有で共同編集/閲覧。遠隔レビューが快適に。
手順例

  1. 拡張機能「Live Share」を導入。
  2. 右下のステータスバーからセッション開始 → 招待リンクをコピー
  3. 参加者はVSCode+リンクだけで接続可能(読み取り専用も設定可)。
  4. 共同カーソルで同時編集、フォロー機能で同じ箇所を一緒に追跡。
    場面
  • 議事録のリアルタイム修正新人のオンボーディング見積条件のその場すり合わせ
    注意:業務データにはアクセス権限を。読み取り専用で始め、書き込みは必要時に解放。

10. 仕事ごとに“空気”を切り替える:プロファイル&ワークスペース

ねらい:プロジェクトごとにテーマ・拡張機能・設定を切替。迷子にならない環境へ。
基本概念

  • 設定プロファイルテーマ、キーバインド、インストール拡張のセットを保存。
    • 例:“資料作成”プロファイル(Markdown/Spell/Draw.io中心)と、“データ確認”プロファイル(Rainbow CSV/RESTツール中心)を切替。
  • ワークスペース複数フォルダ+個別設定をひとまとめに保存。*.code-workspaceで共有も可能。

導入フロー

  1. まず“資料作成”向けプロファイルを作る(Markdown系拡張だけ)。
  2. 次に“データ確認”プロファイル(CSV・API)。
  3. 仕事の内容に合わせてプロファイル切替 → 余計な機能を減らし、集中力UP
    注意:拡張の入れ過ぎは動作を重くします。プロファイルで“用途ごとに厳選”が基本。

実践セット:非エンジニア業務でそのまま使える“10シーン×サンプル”

① 社内定例の議事録:上記テンプレ+Live Shareで同時編集。終了後はPDF保存して配布。
② PRの文章校正:Markdownで下書き→英語パートだけLTeXでチェック→用語統一は全置換。
③ EC在庫の確認:CSVをRainbow CSVで開き、カテゴリ列で抽出→注力商品の在庫だけ先にチェック。
④ Webの仕様確認:REST ClientでGETを1本叩いてレスポンス構造を把握。
⑤ 手順書の見える化:Paste Imageでスクショ→Draw.ioでフロー図→リンク添付。
⑥ 営業メールのひな形:スニペットで挨拶/要件/次アクションの型を展開。
⑦ 社内Wikiの整備:Markdown All in Oneで目次自動化→検索で横断参照。
⑧ 取引先ごとの条件表:Markdown表+マルチカーソルで行追加を高速化。
⑨ オンボーディング:Live Shareで“画面を一緒に見る”→ショートカット操作を実演。
⑩ 月次レポの統一:ワークスペース+スニペットで章立て固定、読後の見返しやすさを担保。


迷わない導入ロードマップ(最短30分プラン)

  1. VSCodeを起動 → 日本語化(Japanese Language Pack)→ テーマは見やすいものを選択。
  2. 拡張機能は最小限Markdown All in One / Code Spell Checker / Rainbow CSV / Paste Image / Live Share
  3. キーボードショートカットを2つだけ覚える:
    • コマンドパレットCtrl/Cmd + Shift + P(何でも入口)
    • 検索置換(全体)Ctrl/Cmd + Shift + H
  4. 「議事録テンプレ」をスニペット登録 → 1件実戦投入。
  5. CSVを1つ開き、色分け列抽出保存まで体験。
  6. 仕上げにLive Shareで同僚を招待し、5分のペア編集を試す。

トラブル回避の心得(実務で効く“安全運用”)

  • バックアップ第一:大きな置換・整形の前に保存。できればファイル複製を。
  • 機密管理:APIトークンは環境変数/設定ファイルに。共有前に削除
  • 拡張機能は厳選:目的別にプロファイルで分け、不要な拡張は無効化
  • 共通テンプレの“ひとり歩き”防止:最新版の置き場(社内共有)を固定、変更履歴を残す。
  • PDF化の最終チェック:外部配布前に個人情報・社名表記・誤字をダブルチェック。

よくある質問(サクッと解決)

Q1. Wordやスプレッドシートと何が違う?
A. VSCodeは**“中身=テキスト”を最優先**。崩れない・軽い・差分が見やすいのが利点。最終出力だけWord/PDFにする運用も相性良し。

Q2. まず何から入れれば?
A. Markdown All in One/Code Spell Checker/Rainbow CSV/Paste Image/Live Shareの5点セットが鉄板。

Q3. 社外メンバーともLive Shareできる?
A. 可能です。ただしアクセス権限機密ファイルの扱いに注意。読み取り専用で開始するのがおすすめ。

Q4. 書体や行間が読みづらい…
A. 設定 > エディタフォントサイズ/行高/フォントファミリを調整。コントラストの高いテーマに変更すると多くの方が読みやすくなります。


まとめ —— “開発ツール”の枠を超えて、あなたのデスクワークを軽くする

  • VSCodeは非エンジニアの強い味方。Markdownで崩れない文書、拡張機能で校正・図解・CSV処理・API疎通まで一気通貫。
  • 今日の一歩は、議事録をMarkdownで作り、スニペットLive Shareで“型”と“協働”を手に入れること。
  • 仕事の種類ごとにプロファイルを分けると、迷いが消えて集中が戻ります。

最後にもう一度、導入の優先順位だけ。①Markdown → ②校正 → ③CSV → ④Live Share → ⑤テンプレ&プロファイル。この順で積み上げれば、非エンジニアのまま、VSCodeを**職場最強の“情報編集ハブ”**にできます。


対象とインパクト(詳細)

  • 対象:広報・人事・営業・マーケ・バックオフィス・教育現場・個人事業主・学生。
  • インパクト:資料の構造化、データ確認の高速化、コミュニケーションの透明化、属人作業の共通化、情報アクセシビリティの向上
  • 到達難易度初級(導入・テンプレ・校正)→ 中級(CSV抽出・Live Share・API疎通)。段階学習で無理なく習得できます。

投稿者 greeden

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