SMSサービスで一番低価格に導入できるのはどこ?
料金比較と“本当に安くなる”選び方完全ガイド【2025年版】
1. まず結論:本当に「一番安いSMSサービス」はどこ?
「SMSサービスについて、一番低価格で導入できるサービスは?」と聞かれたとき、
正直にお答えすると、
「条件次第ですが、2025年11月時点の公開情報ベースで“業界最安水準”として名前が挙がりやすいのは、
国内向けなら 1通5.8円〜の『SMS FourS』、
その次のゾーンとして 1通6円〜の『SMSLINK』や『Cuenote SMS』 といったサービスです。」
となります。
ただし、ここがとても大事なのですが、
- その単価になるのは「一定件数以上」「特定プラン」など条件付きであることが多い
- 初期費用・月額費用・オプション費用を含めると、
「自社にとっての実質最安」が別サービスになるケースも多い - 海外向けや認証用途など、要件によって“最安候補”が変わる
という現実があります。
ですのでこの記事では、
- 日本でのSMS料金の相場と構造
- 低価格帯の代表サービス(国内/海外)
- 「一番安い」を見極めるためのチェックポイント
- 規模・用途別の“現実的なおすすめパターン”
を整理していきますね。
2. 誰に向けた記事か?どんな場面で役立つか
このお話が特に役立つのは、次のような方です。
- 中小企業のWeb・マーケ担当者さま
- 会員登録のSMS認証や予約リマインドに使いたいが、
「どこが安いのか」「何を比べればいいのか」が分からない
- 会員登録のSMS認証や予約リマインドに使いたいが、
- EC・アプリ事業者のご担当者さま
- 月数千〜数万通の認証・通知SMSを送っていて、
コストがじわじわ効いていると感じている
- 月数千〜数万通の認証・通知SMSを送っていて、
- スタートアップのプロダクトオーナー・CTO
- TwilioやAWS SNSなど海外APIも視野に入れつつ、
日本向けで一番安い構成を考えたい
- TwilioやAWS SNSなど海外APIも視野に入れつつ、
- 事務局・コールセンター・督促業務の責任者さま
- 電話や郵送からSMSに置き換えてコストダウンしたい
逆に、
- 個人で1〜2通だけメッセージを送りたい
- 業務に使う予定はない
という方には、ここまで細かい話は少しオーバースペックかもしれません。
3. SMS料金の基本構造:「1通いくら?」だけでは決まらない
まず、「最安」を考える前に、SMSサービスの料金の仕組みをざっくり整理しておきます。
3-1. SMS送信の料金の内訳
一般的なSMS送信サービス(法人向け)は、次のような項目で料金が決まります。
-
1通あたりの従量課金(単価)
- 多くの国内サービスでは、
「1通あたり約5.8〜18円前後」が相場ゾーンです。 - 比較サイトを見ると、
「業界最安水準 1通5.8円〜」「1通6円〜」「1通9.35円〜」といった表示が多くなっています。
- 多くの国内サービスでは、
-
初期費用
- 0円のサービスも多いですが、
場合によっては発信元番号の取得や環境構築に数万円かかるケースもあります。
- 0円のサービスも多いですが、
-
月額費用(固定費)
- 「月額0円+従量課金のみ」のところもあれば、
管理画面やアカウント数、サポートなどを含めて月額数千〜数万円のプランもあります。
- 「月額0円+従量課金のみ」のところもあれば、
-
オプション費用
- 固定の送信元番号(共通番号/独自番号)
- 2WAY(双方向SMS)
- 長文SMS(660文字など)
- セキュリティオプション・IP制限 など
単価だけを見ると「A社のほうが安い」と思っても、
自社の送信件数や必要機能を含めて計算するとB社のほうが安くつく、というのはよくあるパターンです。
3-2. 海外API(Twilio・AWS SNSなど)の料金感
海外の開発者向けAPI(TwilioやAWS SNSなど)を使って日本のSMSを送る場合は、
だいたい次のような料金感になります。
- Twilio:日本向けSMSは
- 国内宛:1通あたり 0.120 USD(約18円前後、為替により変動)
- AWS SNS(Japanリージョン):
- 通信キャリアにより異なるが、1通あたりおよそ 0.06〜0.10 USD(9〜15円程度)
※正確な単価・為替は必ず公式ページで最新を確認してください。
海外APIのメリットは、
- 他の国宛SMSも含めて世界中を一括でカバーできる
- メール・プッシュ通知・音声通話などとまとめて使える
一方で、日本国内向けだけを見ると、
従量単価は国内の格安SMSサービスより高くなることが多い点には注意が必要です。
4. 国内の“低価格帯”SMSサービス:代表的な候補
ここからは、国内向けで「低価格」をうたっている代表的なサービスを、
少し詳しく見ていきますね。
4-1. SMS FourS(りーふねっと):「1通5.8円〜」と紹介される業界最安水準
複数の比較サイトで、**「業界最安値水準の1通5.8円〜」**と紹介されているのが、
りーふねっと社の法人向けサービス「SMS FourS」です。
特徴としては:
- 1通あたり 5.8円〜(送信通数やプランにより変動)
- 国内4キャリア直結ルートでの高い到達率
- 短文認証だけでなく、660文字までの長文SMSにも対応するプランあり
注意しておきたいのは、
- 「5.8円」というのは最安条件の単価であり、
実際の単価は送信件数や契約条件で変わること - API連携や管理画面の仕様、サポート体制などは、
自社の要件に合うか確認が必要
それでも、
「とにかく単価を下げたい」「ある程度まとまった件数を送る」企業にとって、
見積もりを取ってみる価値が高いサービスです。
4-2. SMSLINK(ネクスウェイ):初期・月額0円+1通6円〜
次に“格安サービス”としてよく名前が出てくるのが、
TISインテックグループ・ネクスウェイの「SMSLINK」です。
比較記事では、
- 初期費用・月額費用:0円
- 従量課金:1通6円〜(送信通数により変動)
と紹介されています。
特徴:
- 4キャリア対応・長文SMS・双方向SMSなど、機能がかなり充実
- URL自動短縮、クリック計測、誤送信防止、認証コード生成など、
マーケティング〜認証まで汎用的に使える機能群 - 初期・月額0円なので、小〜中規模でも手を出しやすい
「毎月の送信数はそこまで多くないけれど、
機能とコストのバランスを取りたい」という企業には、とても相性が良いです。
4-3. Cuenote SMS:1通6円〜+高到達率が売り
NTTコム オンライン系の比較記事などで、
- 「到達率99.9%以上」
- 「1通6円〜、660文字まで送信可能」
と紹介されているのが「Cuenote SMS」です。
特徴:
- 国内4キャリア直収で、配信品質を重視するサービス
- 大量配信・高速配信に強く、
キャンペーンや一斉通知に向いた設計 - 初期費用や月額はプランにより異なるため、
見積もり前提での比較が必要
「料金も大事だけれど、
“確実に届くこと”が最優先」という
金融・公共系の通知用途などで選ばれやすいポジションです。
4-4. Rakuten CPaaS SMS API:8.8円〜でも初期・月額0円+手厚いサポート
単価だけ見ると上記より少し高めですが、
トータルコストと使いやすさのバランスが良いのが、
楽天モバイルの「Rakuten CPaaS SMS API」です。
公開情報では:
- 初期費用:0円
- 月額利用料:0円
- SMS送信料:1通8.8円(税込)〜(従量により変動)
特徴:
- API/ダッシュボード両対応で、
開発者にも非エンジニアにも扱いやすい - 24時間365日のサポートが公式にうたわれており、
「初めてのSMS導入でも安心」という評価 - 国際SMSや双方向SMSなどもカバー
たとえば「月に数百〜数千通くらい」「初期費用は極力ゼロで抑えたい」「サポートはちゃんと欲しい」、
という中小企業・スタートアップには、実質的にかなりコスパの良い選択肢になり得ます。
5. 海外API系(Twilio・AWS SNS)は安い?高い?
5-1. Twilioの日本向けSMS料金
Twilioは、開発者に人気の高いコミュニケーションAPIプラットフォームです。
2025年10月時点の公式価格では、日本向けSMSはおおよそ:
- 国内宛:1通あたり 0.120 USD(約18円前後)
とされています(為替・条件により変動)。
メリット:
- 世界中のSMS・音声・チャットを一つのAPIで扱える
- 開発者向けドキュメントやSDKがとても充実
- WhatsApp/RCSなど他チャネルとの組み合わせも容易
一方で、
「日本国内向けSMSだけ」「料金の絶対値をとにかく下げたい」となると、
前述の1通5.8〜6円クラスの国内サービスより割高になりやすいのが現実です。
5-2. AWS SNS(+Pinpoint)のSMS料金
Amazon SNS/End User MessagingのSMS料金について、日本向けは
- 通信キャリアにより異なるが、Japanリージョンで**1通あたり約0.06〜0.10 USD(9〜15円程度)**といった例が紹介されています。
メリット:
- 既にAWSを使っている企業にとっては、
インフラが一元化できる - 他のAWSサービス(Lambda・DynamoDBなど)と連携した
サーバーレス構成が組みやすい
こちらも同様に、
日本国内だけで見ると「最安」にはなりにくいものの、
グローバル対応や既存インフラとの統合メリットを考えると
「トータルで合理的」な選択になるケースはあります。
6. 「一番安い」を判断するときのチェックポイント
ここからは、
実際にサービスを選ぶときに「ここを見ないと後で高くつくよ」というポイントを整理します。
6-1. 通数と固定費のバランス
例えば、次のようなケースを考えてみます。
- プランA:
- 初期費用 0円
- 月額 0円
- 1通 8.8円
- プランB:
- 初期費用 0円
- 月額 3,000円
- 1通 6円
月1,000通送るとすると:
- A:8.8円 × 1,000通 = 8,800円
- B:6円 × 1,000通 + 月額3,000円 = 9,000円
→ この場合はAの方が安いです。
一方、月5,000通送ると:
- A:8.8円 × 5,000通 = 44,000円
- B:6円 × 5,000通 + 月額3,000円 = 33,000円
→ この場合はBの方が大幅に安いですね。
つまり、
- 少量〜中量送信:
→ 初期・月額0円+やや高め単価のサービスが得になることが多い - 中〜大規模送信:
→ 固定費があっても単価の安いプランがトータル最安になりやすい
というイメージで考えると分かりやすいです。
6-2. 4キャリア直収かどうか(到達率と安定性)
格安SMSサービスの中には、
コストを下げるためにグレーなルート(非公式ルート)を使っているものも存在します。
- 国内4キャリアと公式に直接接続しているサービスは、
到達率・安定性が高い代わりに、
単価が若干高くなる傾向 - 非公式ルート経由だと、
一時的には安くても
「突然届かなくなる」「特定キャリアだけ異常に遅延する」といったリスクが増えます
複数の比較記事でも、Cuenote SMSやSMSLINKなどが「国内4キャリア直収」や「高到達率(99%以上)」を強く打ち出しており、
この点は安さと同じくらい重要な評価軸と考えた方が安心です。
6-3. 認証コードかマーケティングかで必要機能が変わる
用途によって、必要な機能がかなり変わります。
-
本人認証(ログイン・会員登録など)
- 必要最低限の機能で済むことが多い
- 送信テキストもシンプルでOK
- とにかく安く・確実に届くことが最重要
-
予約リマインド・督促・マーケティング
- 長文SMS・URL短縮・クリック計測
- 配信停止リンクの自動付与
- セグメント配信・A/Bテスト
などがあると、効果検証がしやすい
「認証用だけだから安いところでいい」と思っても、
将来的にマーケティング用途にも広げたいのであれば、
少し機能の余裕を見てサービスを選んでおくと、
後から乗り換える手間とコストを抑えられます。
6-4. サポート・運用のしやすさも“見えないコスト”
低価格サービスの中でも、
- 使いやすい管理画面
- APIドキュメントの分かりやすさ
- 障害時の連絡スピード
- 日本語サポートの有無・時間帯
などにはかなり差があります。
たとえば、Rakuten CPaaS SMS APIは
「24時間365日の無料サポート」をうたっており、
初めての導入企業にとっては**“保険”としての価値**があります。
多少単価が安くても、
- 障害が起きたときにサポートが捕まらない
- API仕様が分かりづらく、開発工数がかさむ
となると、総コストではむしろ高くつくこともありますので、
トライアル時にしっかり確認したいポイントです。
7. 規模・用途別:“このあたりが現実的に安い”という目安
ここからは、実際の使い方をイメージしながら、
「この規模ならこのあたりが現実的に安いよね」というパターンを整理してみますね。
7-1. 月数百通程度の小規模利用
例:
- 小規模ECサイトの2段階認証
- クリニック・サロンの予約リマインド
- 小さめの会員制サイトの登録SMS
この規模だと、
- 初期費用・月額費用が0円
- 単価は多少高めでもOK
という方が、トータルでは安くなることが多いです。
候補としては:
- 初期・月額0円 + 8.8円〜の
Rakuten CPaaS SMS API - 初期・月額0円 + 1通6円〜のSMSLINK(条件次第で小規模も対応可)
まずはこのあたりから見積もり・トライアルを取り、
「月トータルでいくらになりそうか」をざっくり試算してみるのがおすすめです。
7-2. 月数千〜数万通の中規模利用
例:
- 中〜大規模ECの会員認証+リマインド
- 不動産・人材・金融など、予約や面談リマインド
- 複数店舗を持つチェーン店の一斉告知
この規模になってくると、
- 1通あたりの単価が数円変わるだけで
年間コストがかなり変わる - 多少の月額費用を払っても、
単価が安いプランを選んだ方が得
というフェーズに入ります。
候補としては:
- SMS FourS(1通5.8円〜)
- SMSLINK(1通6円〜)
- Cuenote SMS(1通6円〜)
このあたりをまとめて比較し、
- 月の送信見込み(ピーク時も含めて)
- 固定費込みの年間コスト
- 発信元番号・2WAY・長文対応の有無
を条件表にして決めていくと、
「うちにとっての実質最安」が見えてきやすいです。
7-3. 海外ユーザーを含むグローバル利用
例:
- 海外ユーザーの多いSaaSプロダクト
- 複数国のユーザーを持つアプリやゲーム
この場合は、
- 日本向け単価だけで比較するとTwilioやAWSは割高に見えますが、
- そもそも「世界中を1つのAPIと請求でまとめられる」こと自体に
大きな価値があります。
候補としては:
- Twilio(世界中のSMS/音声/WhatsAppなど対応)
- AWS SNS/Pinpoint(既にAWSインフラを使っている場合)
日本国内だけで比較すると最安ではありませんが、
グローバル展開・将来のスケールを考えると、
トータルで合理的な選択になることが多いです。
8. 実際の導入ステップ:3〜4社に見積もりを取るのが安心
「最安」を目指すなら、
最後はやはり見積もりとトライアルが欠かせません。
8-1. ざっくり必要情報を整理する
問い合わせ前に、次のような項目だけ整理しておくとスムーズです。
- 毎月の想定送信通数(通常時/繁忙期)
- 主な用途:認証/リマインド/マーケティングなど
- 必要な機能:2WAY・長文・URLクリック計測・配信停止リンクなど
- 想定される利用期間(短期キャンペーンか、長期運用か)
- システム連携をするか(API)、管理画面から手動送信だけか
8-2. 見積もり候補に入れたいサービス例(国内)
2025年11月時点で、
「低価格で始めたい日本企業」が候補に入れやすいのは、例えばこのあたりです。
- SMS FourS(1通5.8円〜の業界最安水準)
- SMSLINK(初期・月額0円、1通6円〜)
- Cuenote SMS(1通6円〜、高到達率・4キャリア直収)
- Rakuten CPaaS SMS API(初期・月額0円、1通8.8円〜+手厚いサポート)
この中から3〜4社に同じ条件で見積もりを依頼し、
- 年間コスト
- サポート体制
- 契約縛り(最低利用期間など)
を並べて比較すると、
「自社にとっての実質最安」がかなりはっきりしてきます。
9. まとめ:2025年時点の“低価格SMSサービス”の答えかた
最後に、元の問いに戻って整理しますね。
Q. SMSサービスについて、一番低価格で導入できるサービスはどこ?
2025年11月時点の公開情報と比較記事をもとに、
現実的で誠実な答え方をすると、
-
「1通あたりの単価だけ」で見た業界最安水準(日本国内向け)は、
- りーふねっとの「SMS FourS」の 1通5.8円〜 という水準で、
- そのすぐ後ろに、
SMSLINK・Cuenote SMSの1通6円〜クラスが並んでいます。
-
ただし、
- 初期費用・月額費用
- 必要な機能(2WAY・長文・クリック計測など)
- 自社の送信通数・今後の拡大見込み
を含めて計算すると、
最安の答えは企業ごとに変わります。
-
小規模〜中規模の国内利用では、
- 初期・月額0円の SMSLINK や Rakuten CPaaS SMS API
が「実質的に安くて始めやすい」候補になることが多いです。
- 初期・月額0円の SMSLINK や Rakuten CPaaS SMS API
-
グローバル展開やAWS・Google Cloudとの統合を重視する場合は、
- Twilio や AWS SNS などの海外APIを選ぶことで、
単価よりも運用面・開発効率面でのメリットが大きくなるケースもあります。
- Twilio や AWS SNS などの海外APIを選ぶことで、
ですので、実務的な答えとしては、
「2025年11月時点で、単価ベースの“業界最安水準”は1通5.8〜6円クラス(SMS FourS・SMSLINK・Cuenote SMSなど)ですが、
自社にとっての本当の最安は、送信通数・必要機能・固定費を含めて3〜4社比較してみないと決めきれません。」
という形が一番しっくりくるかなと思います。
もし、
- 「うちの業種と規模だと、具体的にはどの組み合わせが良さそう?」
- 「TwilioやAWSも視野に入れて、システム構成レベルで相談したい」
といったもう一歩踏み込んだ検討をされる場合は、
想定月間通数や用途などを教えていただければ、
より具体的なパターン別のシミュレーションも一緒に考えますね。
参考リンク(料金の確認に役立つ公式・比較ページ)
- Twilio Japan 向けSMS料金ページ
- Amazon SNS SMS 料金(日本語ページ)
- SMS APIの料金相場解説記事(LISKUL)
- SMS送信サービス比較・料金相場解説(BOXIL)
- 2025年最新 SMS送信サービス比較記事(Next SFA)
- Rakuten CPaaS SMS API 料金・機能紹介 / 製品ページ
※実際に導入される際は、必ず各サービス公式サイト・営業担当から最新料金をご確認くださいね。
